【読書レビュー】メンタリストDaiGo著「超時間術」【要約】&【感想】

みなさんは、時間が十分ありますか?

 

私は、全然時間が足りません。(笑)

やりたいこと、したいことがたくさんありすぎて困っています。

1日は24時間しかありません。

人によって25時間だったり、23時間だったりすることはありませんよね。

誰にでも公平に与えられているものです。

そうなると、あとはどのようにうまく時間を使うかにかかってきます。

著者は、そんな忙しい私たち現代人にたくさんの科学的なヒントを示してくれます。

 

そもそも、私たちは、なぜ時間がないことに悩んでいるのでしょうか?

著者は、時間に対して私たちが3つの勘違いをしているといいます。

 

実は、私たちは十分な時間を持っているのです。

OECDが発表した「労働時間の推移」に関するデータでは、1970年代の日本人

は平均2200時間ほど働いていました。

ですが、2016年の段階では1713時間にまで下がっているのです。

この時間は、アメリカ、ロシア、ギリシャなどの労働時間よりも少ないのです。

それでは、仕事の時間が減った分だけ、今の人は余った時間を楽しんでいるのでし

ょうか?

データを見ると、現代人は昔の人より働いていないにもかかわらず、趣味、娯楽、

レジャーなどに使う時間は減っているようなのです。

 

そこで、まずは「自分は思ったよりも忙しくない」という事実を認めることです。

その上で、余っているはずの時間をきちんと使えているかどうかチェックすることです。

知らず知らずのうちに、ムダに時間を過ごすことが習慣となっていないでしょうか?

例えば、SNSやユーチューブのチェック、アマゾン検索などです。

 

私にとっては耳が痛い話です。

私も毎日、ついついネットのニュースやアマゾンで本検索、ユーチューブ動画の検索をしてしまいます。

そして、気がつけば10分、20分と時間が取られているのです。

やり始める前は、なにげなくちょっと確認するだけという軽い気持ちで見始めてしまいます。

ですが、そのように気軽に手軽にやり始めることができるところがワナなのです。

確かに、ニュースをチェックしたり、アマゾンで本をチェックするだけなら5分くらいで終わるかもしれません。

ですが、実際、一度それらのサイトに足を踏み込んでしまうと、関連のニュースや本のチェックへと自然と移っていき、ずるずると深みにはまってしまいます。

そして、気がつけば10分、20分、30分と時間を浪費してしまっているのです。

 

スマホを手放すのは今の時代では「出家」だなどと言われています。

つまり、世間から離れてひっそりと生きる人になるという意味です。

私は今でもガラケーユーザーです。

なので、ある意味私は出家しているといってもいいかもしれません。(笑)

ですが、私はメールやニュース、アマゾン、ユーチューブはパソコンで見ています。

なので、私も実際は、まだまだ「出家」はできていないのです。

完全に俗世間にまみれています。(笑)

 

では、ネット環境に囲まれた私たちはどのように時間を使えばいいのでしょうか?

著者が提示してくれる方法の1つに、メールは1日3回までにするというものがあります。

このように、1日にネットを見る回数制限を決めておくのもいい方法だと思います。

 

著者は、私たちはゆがんだ時間感覚の中で生活をしているといいます。

なので、その時間感覚のゆがみを正していくことが必要だというのです。

忙しい私たち現代人は、やらなければならないことや、やりたいことがたくさんあふれています。

そのような状況だと、やりたいことなどがぶつかり合い、悪い影響が出てくるというのです。

やりたいことなどがぶつかり合わないように組み合わせていくことで、時間不足の感覚が改善されていくというのです。

 

では、私たちはどのようなことをすればいいのでしょうか?

著者はいくつかの科学的な方法を示してくれます。

 

その中の1つに、複数の作業を同時に行うことは、時間感覚をゆがめてしまう大きな原因になるとことがあります。

何か他のことをしながら作業をした場合、脳の回転や集中力など、全ての面で生産性は40パーセントも下がってしまうそうです。

さらに、ひとつの作業を終えるのにかかる時間と作業ミスが起きる確率が50パーセントも増えてしまうそうです。

わざわざめちゃくちゃな状況を自分で作っているわけです。

ここまでくると、もはや何をやっているのか意味がなくなってしまいますよね。

まさに時間の無駄使いです。

そして、このような時間の無駄使いがさらに別の時間の無駄使いを呼び込んでしまうのです。

これでは、いくら時間があっても足りませんよね。

何かをやるときは、1つのことにしぼって集中してやることです。

 

それと、時間感覚のゆがみを直す一番簡単な方法があります。

それは、深呼吸です。

スマホやパソコンの画面を見ただけで呼吸が浅くなったり、何秒か呼吸が止まってしまう人もいるそうです。

そこで、深呼吸をすることによって、時間に余裕がある気持ちになれるのです。

呼吸の効果が高いのは、人間の身体がゆっくり呼吸しながら緊張できないようにできているからです。

 

私は、気功師でもあるので、深呼吸の効果は体感としてよくわかります。

深呼吸をすることで、ざわついた気持ちが急速に落ち着きを取り戻してくれます。

深呼吸は、かなり即効性があり、しかも効果が高いと思います。

いつでも、どこでも、誰でも気軽に簡単にすることができます。

ヨガでやっているような専門的な深呼吸もありますが、普通に大きくゆっくり息を吸って、ゆっくり息を吐くだけの動作で十分な効果が得られます。

何か急いでいるときや焦っているとき、気分が落ち着かないときなど、是非、気軽にやってみてください。

 

時間不足を生み出している最大の原因は不安とストレスです。

生きている以上、誰でもある程度の不安やストレスはあると思います。

では、どのようにして不安やストレスを軽くしていけばいいのでしょうか?

 

ここでも著者は、いくつかの科学的な方法を示してくれます。

中でも、「背筋を伸ばす」という方法はオススメです。

この方法も、いつでも、どこでも、誰でも、気軽に簡単にできることです。

美しい姿勢にするだけで、ストレスが多い状況でも自信を持つことができるのです。

さらに、前向きなムードを維持できることもわかっているそうです。

これは、みなさん是非やってみてはいかがでしょうか!

 

ちょっと姿勢を意識することで、かなりの効果を得ることができるのです。

得られる効果を考えると、出来ることから少しずつやってみる価値はあります。

美しい姿勢も、それが習慣になってしまえば苦労することなく、プラスの効果を手にすることができるのです。

 

私は本を読んだりパソコンを見るときは、知らず知らずのうちに猫背になってしまいます。

自分でそのような姿勢に気がつけば、すぐに背筋を伸ばすようにしています。

このように、意識して少しずつ積み重ねていくことで、美しい姿勢に戻しているのです。

 

私には、4歳の娘がいます。

娘の姿勢を見ていると、立っている時の姿勢も座っている時の姿勢もちゃんと背筋が伸びています。

美しい姿勢なのです。    

つまり、私たちは本来、生まれながらにして美しい姿勢なのです。

それがいつの間にか、崩れてしまっているだけなのです。

本来、美しい姿勢の方が自然なのだと思います。

 

現代の生活では、長い通勤時間や通学時間、仕事をしていれば、取引先からかかってくる急な電話、だらだらと続く無駄な会議など、外から強制的にやってくる様々な問題があります。

そういった問題に時間を無駄に取られてしまわないように、意識して対応していく必要がありますよね。

本書の中で示してくれている多くの科学的なヒントを使って、今よりもみなさんに合った時間をうまく使える方法を手に入れてみてはいかがでしょうか。