ラファエル著「無一文からのドリーム」

YouTuberとして活躍されているラファエルさんが、その生い立ちからどのようにしてYouTuberとして活躍するようになったのかということを書いてくれています。

 

ラファエルさんは白い仮面をかぶり、グレーのフードをかぶってユーチューブ活動をされている方なので、謎の部分も多い方です。

 

ラファエルさんは、なぜ、仮面をかぶって活動をしているのか?

どういった経歴がある人なのか?

なぜ、YouTuberとして大成功したのか?

どのような環境で生まれ育ち、学生や社会人時代に、どのようなことを考えて、どのような活動をしてきたのか?

 

本の中では、そういったことを分かりやすく具体的な話を交えながら書いてくれています。

 

私はこれまで、ラファエルさんの動画は、ほとんど見たことがありませんでした。

ですが、この本を読んで、ラファエルさんに対するイメージは、180度、変わりました。

動画で見るラファエルさんと、本を読んで浮かんでくるラファエルさんの姿には大きなギャップを感じました。

 

動画では、一見、無茶苦茶やっているだけに見えるかもしれません。

ですが、ラファエルさんの生い立ちやこれまでやってきたこと、実はちゃんと計算して考えてやっているという話を読んで、動画の見方が全く変わりました。

とても興味深く最後まで読み進めることができました。

 

この本は、ラファエルさんのことについて、端的にまとめられて書かれています。

ラファエルさんのユーチューブを見ている人で、ラファエルさんのことはある程度知っているという人もいるかもしれません。

 

ですが、ラファエルさんがどういう人なのか、生い立ちからYouTuberになるまでのことを簡潔に詳しく知りたいという人。

YouTuberとして活躍できるようになるためには、どういったことをすればいいのか。

どういった考えでやっていけばいいのか。

といったことを探したい人にとっては、とても参考になるのではないかと思います。

 

ラファエルさんは、かなり貧しい家庭状況の中で生まれ育ったようです。

それでも、悲観的に考えることはなく、ただ、前を向いて進んでいくことだけを考えていたといいます。

ラファエルさんの幼少期のことについては、本の中に詳しく書いてくれています。

 

ラファエルさんの幼少期の状況は普通の家庭で育っている子供よりも、苦しく辛い状況にあったと思います。

普通は悲観的な考えやゆがんだ考えをもって育ってしまいそうに思えます。

 

ですが、そもそも、失うものなど何もない、という開き直りの考え方を身に付けることができたといいます。

ポジティブに考えることを自分に言い聞かせてきたのだといいます。

この話だけを聞くと、ちょっとした些細なことのように思えます。

 

ネガティブに物事を見たり考えたりしていくのと、ポジティブに物事を見たり考えたりしていくのとでは、後々、大きな差になって現れてくるのだと思います。

 

私は、自分の幼少期を振り返ると、経済的には裕福とまではいかないまでも、普通くらいでした。

ですが、思い出としては、両親の喧嘩やいじめっ子におびえていたことなど、いい思い出は全くありません。

 

とても、なんとかなるとか、失うものは何もない、などと考える余裕や知恵などありませんでした。

そもそも、あまり小さい頃の記憶自体、残っていないというのが正直なところです。

 

幼少期については、ラファエルさんと私は少し、似たようなところがあるなと感じるところもあります。

 

辛く厳しい状況にあった幼少期のラファエルさんですが、他人の誰とでもすぐに打ち解けて、仲良くなれるという特技があったそうです。

 

私は、どちらかというと引っ込み思案な性格でした。

それだけに、私は、よくそのような状況で、人と打ち解けて仲良くなれる能力が身についたものだなと不思議に思いました。

 

中学、高校時代、ラファエルさんは勉強が嫌いで、勉強はしなかったそうです。

成績も一番悪かったそうです。

 

その代わり、運動はかなり得意だったようです。

本の中では、ラファエルさんの中学、高校時代の生活の様子について、詳しく書いてくれています。

 

学校の勉強はしなかったようですが、早くから社会に出て働くことで、お金を稼ぐことや現実社会で必要な力や能力は何か、ということを実体験として学ぶことができていたのではないかと思います。

 

私も含め、多くの人からすれば、ここまでのラファエルさんの人生を見ると、かなり不利な状況にあったのではないかと思います。

それでも、悲観的になることもなく、人生に行き詰まることなくやっていけたのは、それだけでもすごいことなのではないか思います。

 

同時に、ラファエルさんの生き方からは、なんとかなる方法あるということや、進むべき道はいくらでもあるのではないかと希望を持たせてくれるように感じます。

 

それと、私が驚いたのは、ラファエルさんは、とても自己成長欲求が高い人だということです。

それは自分に対してもそうですし、他人に対しても求めている考えのようです。

 

つきあう女性に対して、ともに成長していかなければ長く交際を続けることはできない、という考えは私は完全同意です。

 

このことは、付き合う女性だけに限らず、友人や家族など、他の人すべて当てはまるのではないかと思います。

 

高校生の時点で、人は人、自分は自分と割り切って考えることができる思考力を持っていたり、散々、ひどい目にあってきたからこそ、自分は強くなれたとポジティブにとらえて考えることができていたというのは、かなり高校生離れした大人の考えではないかと思います。

 

普通に周りの人たちと同じような学生生活を送っていれば、そのようなシビアで現実的な考え方を持つことはできなかったのではないかと思います。

 

自分自身の中高生時代のことを振り返ると、ラファエルさんは私などと比べると格段に大人だなと感じずにはいられませんでした。

 

現実にある厳しい状況から逃げたり、目を背けることなく、それらのことを真正面から受け止めて、そのうえでさらに、自分ができることや自分がやりたいことをコツコツと積み重ねていったことが、大きな成長につながっていったのではないかと思います。

 

ラファエルさんの社会人時代の生活についても詳しく書かれています。

特に、自衛隊時代やその後の営業マン時代のエピソードについて詳しく書かれています。

 

それらの話の中に、ラファエルさんがYouTuberとして活躍するようになる下地や、ものの考え方、ラファエルさん自身も知らなかった自分の能力を発見していったことなどについて書かれていて、とても興味深く読むことができました。

 

努力とセンス、本当に必要なのはいったいどっちなのでしょうか?

努力して、でできないことはあるのでしょうか?

 

本の中には、ラファエルさん自身の体験談を基に、そういったテーマについても書いてくれています。

 

将来YouTuberとして活動したい方、あるいは、もうYouTuberとして活動している方。

YouTuberだけではなく、別の仕事をしている人や学生さんにとっても、参考になる話はあるのではないかと思います。

 

ラファエルさんは、学生時代、全く勉強をしてこなかったそうです。

当然、成績は最低のままだったそうです。

 

そのような方が、どうやって社会人生活の中で、能力を発見して磨いていったのでしょうか?

また、どのようにして、自分の長所や短所の部分に気が付いていったのでしょうか?

 

もしこの本を読まれる方がいれば、自分のことに当てはめながら考えて読んでみるのもいいのではないかと思います。

 

私は、最初、この本を読んだ時は、ラファエルさんは自分に似ているところがある、と思うことが多くありました。

 

ですが、何度も読んでいるうちに、確かに似ているところはあります。

一方で、決定的に違う部分もあるなということに気が付いてきました。

 

どのように、ラファエルさんの話を読んでいくのか?

どのように自分の性格やタイプと照らし合わせて読んでいくのか?

によって読み方や感じ方、受け取り方もかなり違ってくるように思いました。

 

私にとっては、とても多くの気づきを得ることができたと思っています。

 

YouTuberとしての活動を始めてからのラファエルさんは、果たして順調だったのでしょうか?

 

順調に進むこともあれば、思わぬアクシデントに見舞われることもたびたびあったようです。

 

どのようなアクシデントがあったかは、本の中に詳しく書かいてくれています。

とても興味深く、楽しんで読むことができるのではないかと思います。

 

私が、一番驚いたのは、ラファエルさんは、YouTuberという仕事を、とても細かくシビアに分析しているということです。

 

ユーチューブというのは、今、どういった時代の流れの中にあるのか?

自分ができること、できないことは何なのか?

どういったことをしていけば、YouTuberとして稼いでいくことができるのか?

といったことをとても細かく、分析されています。

 

それと同時に、自分自身のことについても、細かく分析をされています。

顔出し、名前出しをして活動されているYouTuberの方は多いです。

 

そんな中、ラファエルさんは、素顔も隠し、本名も出さずに活動をされているマレな存在です。それにも関わらず、トップクラスのYouTuberとして活躍されています。

 

YouTuberとして活動するのであれば、顔出しや名前を出して活動した方が、売れやすいというのを聞いたことがあります。

 

私自身、顔も出さず、名前も出さずにYouTuberとして活動しています。

なので、ラファエルさんが顔も出さず、名前も出さずに活動されている理由がよく理解できるところがあります。

 

また、顔も名前も隠して活動しなければいけない、という緊張感や危機管理意識もよく分かります。

ラファエルさんは自分自身でも自己管理が得意だといいます。

 

ユーチューブ動画の内容だけではなく、顔と名前を出さずに、YouTuberとして活動していくことの大変さや、気を付けなくてはいけないこと、将来的な展望のことなど、私にとっては、参考になる話が多かったです。

 

これだけの売れっ子YouTuberなのにも関わらず、別に有名になりたいわけではないというのは、これまでの有名人の中にはあまりいない、とても斬新な考えをもたれている方だと思います。

 

これまでメディアと言えば、テレビやラジオ、新聞、雑誌でした。

特にテレビという映像メディアの世界で活動するということは、プライベート部分も少なからず出てしまうということとセットだったと思います。

 

ですが、ラファエルさんは、ユーチューブの場合だと、「稼ぐ」ということと、「人気者になる」ということを切り離して実現することができるということを、

実際に実現して証明してくれた、とても貴重な存在だと思います。

 

私の場合、元妻や母親からの強い反対もあって、プライベート情報があまり分からないようにするために、顔と名前を出さずにユーチューブ活動をしています。

 

ユーチューブ動画も最初の頃はほとんど再生されず、見られることはありません。

ですが、それでも、見る人は見ています。

 

ユーチューブ活動をするうえで、家族の協力や理解を得ておくということはとても大事なことだと改めて思いました。

 

この章では、具体的なラファエルさんの仕事のテクニックが紹介されています。

とても参考になるものばかりです。

YouTuber以外の職業の方でも、どれも参考になるものばかりだと思います。

 

どのようなテクニックかについては、本の中に、とても分かりやすく、具体例や体験談を交えて書いてくれています。

 

その中でも、私が一番参考になったのは、ラファエルさんの徹底した自己管理力というところです。

 

何故かというと、今の私に一番欠けているところだからです。

 

確かに、私は、今、うつ病療養中ということで、元気なラファエルさんと同じようなマネはできないかもしれません。

 

ですが、ラファエルさんほど徹底した自己管理まではいかないまでも、少しでも今の自分に自己管理力をつけたり、取り入れることはないか、あるいは、今の自分でもできることはないかと考えることができました。

 

実際に、私が自己管理について始めてみたことは、睡眠時間の管理です。

 

これまでは、寝坊を心配する必要がないことや、なかなか眠れないということを理由に、夜遅くまで起きていることが習慣になっていました。

 

ですが、早寝、早起きといった基礎的な生活習慣にしていくことは、うつ病のリハビリにとってもいいことです。

 

なので、少しずつですが、寝る時間を早めていくことにしました。

すると、不思議なもので、これまでよりも、生活のリズムが良くなってきた気がします。

 

早く寝る分、やれることが少なくなったところもあります。

ですが、「無駄なことをやらない」ということを決めたことで、逆に「限られた時間をいかに有効に使うか」ということに意識が向くようになりました。

 

結果的には、より良い方向に向かっているのではないかと感じています。

 

他にも色々と具体的な方法を紹介してくれています。

ですが、そのままラファエルさんのマネをしなくてもいいと思います。

 

同じようにマネをしても、できないこともあるのではないかと思います。

それよりも、自分ならどのようにラファエルさんのテクニックを使うか、どのように生かしていくか、ということを自分なりに考えて実行していくことが大事ではないかと思います。

 

YouTuberという職業はまだ、珍しい特殊な仕事だととらえられているところもあるかもしれません。

 

ですが、成功しているYouTuberの方たちは、特別な才能があったり、最初から特別なことをしているわけではないと思います。

 

普通の人でもできることを、地味にコツコツ努力して、研究している結果だと思います。

 

多くの人にとって、トップYouTuberであるラファエルさんから、きっと何かいい気づきや学びのヒントを見つけることができるのではないかと思います。

中井耀香著「すごいお清め」

者の中井耀香さんは、古神道数秘術家です。古神道の数字の秘術を使って、占いをされているようです。

古神道数秘術家、という名前にはなっていますが、そこに至るまでには、神道や風水、九星気学など、そのほかにも多くの占いに関することを学ばれてきたようです。

 

私が中井さんのことを知ったのは、羽賀ヒカルさんのユーチューブ動画、神社チャンネルにコラボ出演されているのを見たことがきっかけでした。

占いといっても、神道や風水など、学問レベルでしっかりと学ばれているようです。

そのうえで、神道の考えを基本に独自の占いにたどり着いたようです。

 

「占い」というと、怪しいとか、軽い、というイメージがあるかもしれません。

科学的根拠は何か、と言われるとそういったものはないと思います。

神道や風水、それ以外の占いの世界にも古い歴史があります。

信じるか信じないかは、人それぞれでいいと思います。

 

私は、以前、神主の方が書かれた、神道についての本を何冊か読んできたり、気功を習ったりしてきました。

気功というのは、中国の道教の修行の1つになります。

 

私は、中井さんご自身のユーチューブ動画も拝見してみました。

中井さんの経歴を聞くと、私と共通する部分が多くあることが分かりました。

具体的には3つあります。

1つは、離婚を経験されていること。

2つめは、うつ病を経験されていること。

3つめは、県は違いますが同じ四国出身であることです。

 

中井さん自身、過去に辛く苦しい思いを経験されてきたようです。

その時、中井さんは、自分が辛く苦しい状況になった原因は、いったい何なのか?

今後、どうすればいいのか?ということを知りたくて、神道を始めとした占いの学問を学んでいかれたそうです。

 

私は、中井さんと事情は違いますが、離婚や、うつ病といった同じような辛く苦しい経験をしています。

なので、私と似たような境遇にあった中井さんが

どのようにして、今のようなハッピーな状態になっていったのか?

中井さんの辛く苦しい状況になった原因は、何だったのか?

 

そういったことを、他人事ではなく、自分事に置き換えて考えてみたり、見直してみたり、あるいは、何か私にとって、いいヒントがあったり、良くなるきっかけになるのではないかと思いました。

 

中井さんは、運を上げる前に、まずは難を避けることが大事だといいます。

攻める前に、まずは守りを固める必要があるようです。

とても興味がわいてきます。

 

運をよくするためには、どうすればいいのでしょうか?

開運グッズを買ってみたり、パワースポット巡りをしてみることでしょうか?

 

著者は、運を良くする前に、まずやることがあるといいます。

それは、難をさけることです。

つまり、悪いことを遠ざけることだといいます。

 

悪い場所にいたのでは、いくらいいことをやったり、運を上げることをやったとしてもうまくいくことはないといいます。

 

このことは、私の経験上、思い当たることがあります。

それは、以前私が勤めていた公務員の仕事です。

ひとりよがりに聞こえるかもしれませんが、私は人一倍、仕事をやってきたと思っています。

 

みんなが嫌がって避けて通るメインの現場仕事を、長く引き受けてやってきたことからも言えることだと思っています。

あまり詳しくは話せませんが、現場の仕事はきついので、普通は2,3年、早いと1年で異動になります。

 

ですが、そんな中、私は9年連続、そのきつい現場仕事をやってきました。

私が上司にその経歴を話すと、特に県外から来た上司の方は、みなさん驚いていました。

そして「それはさすがに、かわいそうやな」と言われてきました。

それでも、私は、現場の仕事自体にやりがいを感じていたこともありましたし、たまたま、いい人と一緒に仕事をすることができていた、ということも幸いしていたと思います。

 

国家公務員として、19年間働いてきました。

ですが、同じ職員の方で「この人は仕事も、人間的にもすばらしいな」と思える人は、100人に1人いるかどうかという職場でした。

自分には合っていない環境だったと思います。

 

公務員として働き始めて、1年目で腸炎に2回かかりました。

医者からは「次に再発したら、即入院してもらうから」と言われました。

 

また、12年目にも、通常4人から6人でやる仕事を、無理と分かっているうえで、できるところまでやってみろ、ということで2人で仕事をやったりしていました。

その時は、じわじわと内臓にダメージが来ていることを、日々感じながら仕事をしていました。

 

私が、19年目にしてうつ病になってしまったのも、必然の流れだったように思います。

 

振り返ってみれば、私にとって、以前勤めていた国家公務員の職場は「場の悪いところ」だったわけです。

難を避けるためにはどうすればいいか、については本に詳しく書いてくれています。

 

頑張っているのに何か報われない。

努力している割には結果が出ない。

 

と感じている方は、今、自分が置かれている環境や場所、あるいは、自分がやっている仕事や勉強が、本当に自分に合っているのかどうか見直してみるのもいいかもしれません。

 

難をさけるためには、自分が住んでいる家を清めることが大切だといいます。

 

では、家を清めるためにはどうすればいいのでしょうか?

まずは、自分の家が、綺麗に片付いているかどうか見直してみることです。

 

整理、整頓はできているでしょうか?

掃除はできているでしょうか?

使わない無駄なものをため込んではいないでしょうか?

具体的な家の清め方については、本に詳しく書いてくれています。

 

私も実際に、自分が住んでいる家の状況を一つ一つ見直していきました。

そして、本に書かれてあるとおりにやってみました。

具体的なお清め効果についてはまだ分かりません。

ですが、私自身の気分は良くなりました。

 

掃除一つするだけでもだいぶ違ってきます。

自分ではある程度こまめに掃除をしているつもりでも、意外とすぐに汚れていたり、ゴミが出ていたりします。

 

神様はきれいなところが好きだといいます。

ですが、綺麗なところは神様だけではなく、みんな好きなのではないでしょうか?

そして、その「みんな」の中には自分自身も含まれているわけです。

 

「神様のことは信じない」という方もいると思います。

ですが、家がきれいになって嫌がる人はいないのではないでしょうか?

 

掃除以外のことでも、簡単にできることを紹介してくれています。

ほんの少しのことですが、やってみると自分の気分が、良くなることばかりだと思いました。

神様のことは別にしても、自分自身が喜ぶことや嬉しくなることであれば、やって損はないと思います。

 

いくら、運を上げることをやったり仕事や勉強で頑張っても、自分がいる環境が良くなければ、やったことに見合った結果や、パフォーマンスを発揮することは、難しいのではないでしょうか?

 

せっかく、何か頑張ったり運が上がるようなことをやったのであれば、それに見合ったことが起きても不思議ではないと思います。

 

「何かうまくいかない」とか、調子が今一つ」と感じているのであれば、今、自分がいる環境を見直してみる、整えてみるということを、何かちょっとしたことでもいいのでやってみるのもいいかもしれません。

 

お金は好きでしょうか?

私は大好きです。

 

おそらく、お金が嫌いという人はいないのではないかと思います。

ですが、お金を大事に扱っているという人はどれくらいいるでしょうか?

 

お金は、お金を大事に扱ってくれる人のところに集まってくるそうです。

これは、お金だけの話ではなく、人に対しても言えることかもしれません。

 

人を大事にするから、人が集まってくる。

人が集まってくるから、お金も集まってくる。

そういった、良いサイクルが回ってくるのだと思います。

 

お金持ちの人たちは、みなさんそろってお金に敬意をこめて、大切にあつかっているそうです。

 

お金を大事にするためには、お金を入れる財布が大事になってきます。

具体的にどのようなことをすればいいのかについては、本に詳しく書いてくれています。

 

私は、以前、税理士の方が書いた、お金持ちの人は1円玉を大切にする、という内容の本を読んだことがあります。

 

その本では、お金持ちの人は、たとえ1円であっても少額だからといって軽く扱うことはないということが書かれていました。

1円といってバカにすることなく、大事に扱うことが大切なのだと思います。

 

中井さんの本を読んで、改めてお金を大事にすることでお金に好かれるようになることがわかりました。

 

お金と財布というのは、切っても切れないような関係にあると思います。

「財布を大切に扱う」ということは、「お金を大切に扱う」ということにもつながるのではないでしょうか?

 

財布をポケットに入れたまま、財布をお尻で踏むように座ったり

あるいは、ボロボロになったままの財布を、ずっと、雑に扱い続けていたりしていないでしょうか?

 

私は、昔、使っていた財布のことを思い返すと思い当たることばかりです。

今、使っている財布は少々高かったので、大事に扱うようになりました。

 

自分がどのように財布を扱っているか、を考えてみると自分がどのようにお金に対して接しているか、ということが見えてくるように思います。

 

お金にとって、居心地がよい財布とは、どういったものか?

どのような財布を使ってくれると、お金は居心地が良いと思ってくれるのか?

本には、詳しく書いてくれています。

 

一度、自分の財布を取り出して、自分なりに考えてみるのもいいのではないでしょうか?

高いブランドの財布に買い換える、という方法もあると思います。

 

ですが、今、自分が使っている財布で、少しでも何か良くする方法があれば、まずは、それをやってみるのもいいのではないでしょうか?

 

人間関係を清めるとはどういうことでしょうか?

 

人は人によって運気を運んでもらえるといいます。

人と話していていい気分になれる人もいれば、何か嫌な気分になるという人もいるのではないでしょうか?

 

それは、一緒にいる人の発している気の影響を受けているからだといいます。

 

では、どのようにすれば、人から良い気をもらうことができるのでしょうか?

そのためには、自分自身の邪気を取り除き、自分の気を整えることだといいます。

具体的に、どのようにすればいいかについては、本に詳しく書いてくれています。

 

私は、気功スクールに通って気功を習ったことがあります。

私は、気功師でもあります。

 

なので「気」というものについては、体験としても知識としてもよく分かります。

そこまで小難しい話ではなくても、多くの方は体験として、他人が持っている良い気や悪い気、というものをなんとなく感じているのではないでしょうか?

 

自分を整える、とはどういうことでしょうか?

「あまり気が進まない誘い」に、なんとなく乗ってしまったり

「嫌な押し付け仕事を断り切れず、引き受けていたり」していないでしょうか?

 

つまり、自分を整える、というのは自分の気持ちに正直に生きているかどうか?ということです。

 

とはいうものの、仕事などでどうしても断れない場合もあると思います。

ですが、安易に周りに流されて「いいひとキャラ」になってはいないでしょうか?

 

まず、大事にしなければならないのは自分自身です。

ほんの少しの「まあいいか」という妥協の積み重ねも、積もり積もれば病気にさえなりかねません。

 

うつ病になって、現在も通院治療中の私が、「悪い意味での、ただの、いいひと」の典型的な例だと思います。

 

周りの人のことも大事です。

ですが、まずは自分を大事にすることが優先です。

 

人とつきあうときに、損得勘定だけでつきあってはいないでしょうか?

本当は別に好きではないけど、あの人と付き合っていれば出世できる。

あるいは、その人と一緒にいることで、何か自分が得をする」と考えて、その人に近づいたり、その人と付き合ったりしていないでしょうか?

 

そのため、その人から少々嫌なことを言われても我慢したり、本当はしたくもないことに、無理をして一緒に付き合ったりしていないでしょうか?

これは、友達付き合いでも、職場内での付き合いでも、異性との付き合いでも、よくよく考えてみる必要があることだと思います。

 

私は、損得勘定だけで人づきあいをするというのは嫌なタイプです。

公務員時代は、はっきりと「損得勘定の付き合い」というものを見せつけられてきました。

 

私だけではなく、学校や会社でも「損得勘定の付き合い」というのは少なからずあるのではないでしょうか?

 

ですが、人間関係を清めるためには、自分の「嫌だ」とか「自分には合わない」とか「何か違う」という気持ちに正直になることが大事だといいます。

とは言っても「安易に自分にわがままになればいい」というわけではないと思います。

 

「やっぱり、どうしても、これだけは」というある程度強いものがあって、そういう気持ちがずっと続いているものがあれば、まずは、そのことに気を付けたらいいと思います。

 

私は「超氷河期」と言われた不況の時代に、なんとか頑張って国家公務員として働くことができました。

ですが、目標としていた理想の場所が、自分にとって必ず合っているという保証はありません。

 

確かに、公務員は給料が安定していますし、福利厚生も手厚く、よい職場のように思えます。

ですが、私は、国家公務員として職場で働きながら、ずっと、何か違和感を感じていました。

 

ですが、せっかく苦労して手にした目標の職場です。

そう簡単に辞めるという考えは浮かびませんでした。

 

おかしいと感じても、それは「自分が未熟なだけだ」とか

「もっとうまくやれる方法があるのでは」

というように周りに合わせるようにして、自分の気持ちにウソをつき続けてきました。

その結果、19年目にしてうつ病になり、結局、公務員の仕事を辞めることになりました。

 

自分の気持ちにウソをつくと、それは、後日、必ずツケを支払わされるとになるということを身をもって体験しました。

 

自分の気持ちにウソをついていないか?

目先の利益や損得にとらわれていないか?

ということはよくよく考える必要があると思います。

 

運気アップのカギは、数が握っているといいます。

ここでいう「数」というのは、生年月日にまつわる数のことです。

 

西洋のカバラ数秘術や、中国発祥の四柱推命、にも生年月日を使った運命学があるそうです。

日本の場合だと、古神道の中に、数霊(かずたま)という生年月日をもとにした運命学があるそうです。

 

洋の東西を問わず、生年月日というのは、その人の運命に大きくかかわっているものとして、扱われてきたようです。

 

著者は、数々の占いや開運法を試してきたそうです。

ですが、なかなか著者の運命は良い方向に向かわなかったそうです。

 

そんな時、著者はある占いの先生から数のことを教わります。

人生に起こるあらゆることが、数字で説明できるというわけです。

 

実際に、著者は、先生から数霊について学んでいくうちに運気が急上昇したそうです。

人には、生まれた時から持っている悪い数というものを持っているそうです。

この悪い数のことを「破壊の数」というそうです。

 

自分の数霊や破壊の数は、どうやって計算するのか?

あるいは、自分の数霊にはどういう意味があるのか?

については詳しく本に書いてくれています。

 

私も早速、自分と家族の数霊や破壊の数を調べてみました。

すると、驚くべき結果が出ました。

 

私の父、母、妹、妹の旦那さん、姪っ子、元妻、については、私にとって破壊の数に当たる人ではありませんでした。

 

ですが、私の娘は私にとって「破壊の数」に該当することが分かりました。

これは、ギリシア神話並みの悲劇ではないでしょうか?

最愛の愛娘が自分にとって、悪い関係にあるわけです。

 

私は、結婚から離婚までのことを振り返ってみました。

すると、娘の破壊の数について思い当たることがありました。

娘は、結婚して1年ちょっとしてうまれました。

 

私は、娘が生まれるまでは、元妻と付き合い始めて約2年ほど、一度も喧嘩らしいことをしたことがありませんでした。

ところが、妻が妊娠してから様子が変わってきます。

もちろん、出産というのは命がけのことなので、女性にとっては一大事なことです。

 

妻が妊娠してつわりがひどくなってきたころから、妻との関係にも少しぎくしゃくした感じがありました。

それでも、まだ娘が生まれるまでは、喧嘩になるようなことはありませんでした。

ですが、育児が始まると、はっきり喧嘩といえるようなことが何度か起こりました。

 

ですが、それでも育児というのは大変なものだということを私自身、身を持って体験し、元妻に対しても全く同じ考えの人間などいないわけだから、考え方や行動が違っていても当たり前、という風に考えてきました。

 

喧嘩の原因というものは、意外とどうでもいい、些細なことだったりします。

私と元妻は、これまでの喧嘩から学習し、喧嘩になりそうな雰囲気を感じたら、なるべく早めに話をして、大きな喧嘩に発展しないように工夫もしてきました。

ですが、結局は離婚という結果になりました。

 

今回、数霊から離婚のことを見ると、元妻が私を救ってくれたと見ることもできます。

もちろん、占いですので信じる信じないは、その人次第でいいと思います。

ですが、私は一つのものの見方として、これまで全く思ってもいなかったものの見方を知ることができました。

 

元妻に対しては、感謝の気持ちが深まりました。

娘に対しては、この世で最愛の人が自分にとって破壊の数に当たることは、とても悲しい気分になりました。

 

占いを信じる信じないは別として、読書をすることで全く新しいものの見方を学ぶことができました。

 

今回の本を読んで、逆説的に思えるかもしれませんが、占いに頼るばかりではなく、今、自分の置かれている現実から目をそらさず、厳しい現実に立ち向かっていかなければいけないと改めて思いました。

 

 

ラファエル著、「無一文からのドリーム」

YouTuberとして活躍されているラファエルさんが、その生い立ちからどのようにしてYouTuberとして活躍するようになったのかということを書いてくれています。

 

ラファエルさんは白い仮面をかぶり、グレーのフードをかぶってユーチューブ活動をされている方なので、謎の部分も多い方です。

 

ラファエルさんは、なぜ、仮面をかぶって活動をしているのか?

どういった経歴がある人なのか?

なぜ、YouTuberとして大成功したのか?

どのような環境で生まれ育ち、学生や社会人時代に、どのようなことを考えて、どのような活動をしてきたのか?

 

本の中では、そういったことを分かりやすく具体的な話を交えながら書いてくれています。

 

私はこれまで、ラファエルさんの動画は、ほとんど見たことがありませんでした。

ですが、この本を読んで、ラファエルさんに対するイメージは、180度、変わりました。

 

動画で見るラファエルさんと、本を読んで浮かんでくるラファエルさんの姿には大きなギャップを感じました。

 

動画では、一見、無茶苦茶やっているだけに見えるかもしれません。

 

ですが、ラファエルさんの生い立ちやこれまでやってきたこと、実はちゃんと計算して考えてやっているという話を読んで、動画の見方が全く変わりました。

とても興味深く最後まで読み進めることができました。

 

この本は、ラファエルさんのことについて、端的にまとめられて書かれています。

ラファエルさんのユーチューブを見ている人で、ラファエルさんのことはある程度知っているという人もいるかもしれません。

 

ですが、ラファエルさんがどういう人なのか、生い立ちからYouTuberになるまでのことを簡潔に詳しく知りたいという人。

 

YouTuberとして活躍できるようになるためには、どういったことをすればいいのか?

どういった考えでやっていけばいいのか?

といったことを探したい人にとっては、とても参考になるのではないかと思います。

 

ラファエルさんは、かなり貧しい家庭状況の中で生まれ育ったようです。

 

それでも、悲観的に考えることはなく、ただ、前を向いて進んでいくことだけを考えていたといいます。

ラファエルさんの幼少期のことについては、本の中に詳しく書いてくれています。

 

ラファエルさんの幼少期の状況は普通の家庭で育っている子供よりも、苦しく辛い状況にあったと思います。

 

普通は悲観的な考えやゆがんだ考えをもって育ってしまいそうに思えます。

ですが、そもそも、失うものなど何もない、という開き直りの考え方を身に付けることができたといいます。

 

ポジティブに考えることを自分に言い聞かせてきたのだといいます。

 

この話だけを聞くと、ちょっとした些細なことのように思えます。

ですが、ネガティブに物事を見たり考えたりしていくのと、ポジティブに物事を見たり考えたりしていくのとでは、後々、大きな差になって現れてくるのだと思います。

 

私は、自分の幼少期を振り返ると、経済的には裕福とまではいかないまでも、普通くらいでした。

ですが、思い出としては、両親の喧嘩やいじめっ子におびえていたことなど、いい思い出は全くありません。

とても、なんとかなるとか、失うものは何もない、などと考える余裕や知恵などありませんでした。

そもそも、あまり小さい頃の記憶自体、残っていないというのが正直なところです。

 

幼少期については、ラファエルさんと私は少し、似たようなところがあるなと感じるところもあります。

辛く厳しい状況にあった幼少期のラファエルさんですが、他人の誰とでもすぐに打ち解けて、仲良くなれるという特技があったそうです。

 

私は、どちらかというと引っ込み思案な性格でした。

それだけに、私は、よくそのような状況で、人と打ち解けて仲良くなれる能力が身についたものだなと不思議に思いました。

 

中学、高校時代、ラファエルさんは勉強が嫌いで、勉強はしなかったそうです。

成績も一番悪かったそうです。

その代わり、運動はかなり得意だったようです。

 

本の中では、ラファエルさんの中学、高校時代の生活の様子について、詳しく書いてくれています。

 

学校の勉強はしなかったようですが、早くから社会に出て働くことで、お金を稼ぐことや現実社会で必要な力や能力は何か、ということを実体験として学ぶことができていたのではないかと思います。

 

私も含め、多くの人からすれば、ここまでのラファエルさんの人生を見ると、かなり不利な状況にあったのではないかと思います。

 

それでも、悲観的になることもなく、人生に行き詰まることなくやっていけたのは、それだけでもすごいことなのではないか思います。

 

同時に、ラファエルさんの生き方からは、なんとかなる方法あるということや、進むべき道はいくらでもあるのではないかと希望を持たせてくれるように感じます。

 

それと、私が驚いたのは、ラファエルさんは、とても自己成長欲求が高い人だということです。

 

それは自分に対してもそうですし、他人に対しても求めている考えのようです。

つきあう女性に対して、ともに成長していかなければ長く交際を続けることはできない、という考えは私は完全同意です。

 

このことは、付き合う女性だけに限らず、友人や家族など、他の人すべて当てはまるのではないかと思います。

 

高校生の時点で、人は人、自分は自分と割り切って考えることができる思考力を持っていたり、散々、ひどい目にあってきたからこそ、自分は強くなれたとポジティブにとらえて考えることができていたというのは、かなり高校生離れした大人の考えではないかと思います。

 

普通に周りの人たちと同じような学生生活を送っていれば、そのようなシビアで現実的な考え方を持つことはできなかったのではないかと思います。

 

自分自身の中高生時代のことを振り返ると、ラファエルさんは私などと比べると格段に大人だなと感じずにはいられませんでした。

 

現実にある厳しい状況から逃げたり、目を背けることなく、それらのことを真正面から受け止めて、そのうえでさらに、自分ができることや自分がやりたいことをコツコツと積み重ねていったことが、大きな成長につながっていったのではないかと思います。

 

ラファエルさんの社会人時代の生活について詳しく書かれています。

特に、自衛隊時代やその後の営業マン時代のエピソードについて詳しく書かれています。

 

それらの話の中に、ラファエルさんがYouTuberとして活躍するようになる下地や、ものの考え方、ラファエルさん自身も知らなかった自分の能力を発見していったことなどについて書かれていて、とても興味深く読むことができました。

 

努力とセンス、本当に必要なのはいったいどっちなのでしょうか?

努力して、でできないことはあるのでしょうか?

 

本の中には、ラファエルさん自身の体験談を基に、そういったテーマについても書いてくれています。

 

将来YouTuberとして活動したい方、あるいは、もうYouTuberとして活動している方。

YouTuberだけではなく、別の仕事をしている人や学生さんにとっても、参考になる話はあるのではないかと思います。

 

ラファエルさんは、学生時代、全く勉強をしてこなかったそうです。

当然、成績は最低のままだったそうです。

 

そのような方が、どうやって社会人生活の中で、能力を発見して磨いていったのでしょうか?

また、どのようにして、自分の長所や短所の部分に気が付いていったのでしょうか?

 

もしこの本を読まれる方がいれば、自分のことに当てはめながら考えて読んでみるのもいいのではないかと思います。

 

私は、最初、この本を読んだ時は、ラファエルさんは自分に似ているところがある、と思うことが多くありました。

 

何度も読んでいるうちに、確かに似ているところはあります。

一方で、決定的に違う部分もあるなということに気が付いてきました。

 

どのように、ラファエルさんの話を読んでいくのか?どのように自分の性格やタイプと照らし合わせて読んでいくのか?によって読み方や感じ方、受け取り方もかなり違ってくるように思いました。

 

私にとっては、とても多くの気づきを得ることができたと思っています。

 

YouTuberとしての活動を始めてからのラファエルさんは、果たして順調だったのでしょうか?

 

順調に進むこともあれば、思わぬアクシデントに見舞われることもたびたびあったようです。

どのようなアクシデントがあったかは、本の中に詳しく書かいてくれています。

とても興味深く、楽しんで読むことができるのではないかと思います。

 

私が、一番驚いたのは、ラファエルさんは、YouTuberという仕事を、とても細かくシビアに分析しているということです。

 

ユーチューブというのは、今、どういった時代の流れの中にあるのか?

自分ができること、できないことは何なのか?

どういったことをしていけば、YouTuberとして稼いでいくことができるのか?

といったことをとても細かく、分析されています。

 

それと同時に、自分自身のことについても、細かく分析をされています。

 

顔出し、名前出しをして活動されているYouTuberの方は多いです。

そんな中、ラファエルさんは、素顔も隠し、本名も出さずに活動をされているマレな存在です。それにも関わらず、トップクラスのYouTuberとして活躍されています。

 

YouTuberとして活動するのであれば、顔出しや名前を出して活動した方が、売れやすいというのを聞いたことがあります。

 

私自身、顔も出さず、名前も出さずにYouTuberとして活動しています。

なので、ラファエルさんが顔も出さず、名前も出さずに活動されている理由がよく理解できるところがあります。

 

また、顔も名前も隠して活動しなければいけない、という緊張感や危機管理意識もよく分かります。

 

ラファエルさんは自分自身でも自己管理が得意だといいます。

ユーチューブ動画の内容だけではなく、顔と名前を出さずに、YouTuberとして活動していくことの大変さや、気を付けなくてはいけないこと、将来的な

展望のことなど、私にとっては、参考になる話が多かったです。

 

これだけの売れっ子YouTuberなのにも関わらず、別に有名になりたいわけではないというのは、これまでの有名人の中にはあまりいない、とても斬新な考えをもたれている方だと思います。

 

これまでメディアと言えば、テレビやラジオ、新聞、雑誌でした。

特にテレビという映像メディアの世界で活動するということは、プライベート部分も少なからず出てしまうということとセットだったと思います。

 

ですが、ラファエルさんは、ユーチューブの場合だと、「稼ぐ」ということと、「人気者になる」ということを切り離して実現することができるということを、実際に実現して証明してくれた、とても貴重な存在だと思います。

 

私の場合、元妻や母親からの強い反対もあって、プライベート情報があまり分からないようにするために、顔と名前を出さずにユーチューブ活動をしています。

ユーチューブ動画も最初の頃はほとんど再生されず、見られることはありません。

ですが、それでも、見る人は見ています。

 

ユーチューブ活動をするうえで、家族の協力や理解を得ておくということはとても大事なことだと改めて思いました。

 

具体的なラファエルさんの仕事のテクニックが紹介されています。

 

とても参考になるものばかりです。

YouTuber以外の職業の方でも、どれも参考になるものばかりだと思います。

 

どのようなテクニックかについては、本の中に、とても分かりやすく、具体例や体験談を交えて書いてくれています。

 

その中でも、私が一番参考になったのは、ラファエルさんの徹底した自己管理力というところです。

 

何故かというと、今の私に一番欠けているところだからです。

確かに、私は、今、うつ病療養中ということで、元気なラファエルさんと同じようなマネはできないかもしれません。

 

ですが、ラファエルさんほど徹底した自己管理まではいかないまでも、少しでも今の自分に自己管理力をつけたり、取り入れることはないか、あるいは、今の自分でもできることはないかと考えることができました。

 

実際に、私が自己管理について始めてみたことは、睡眠時間の管理です。

これまでは、寝坊を心配する必要がないことや、なかなか眠れないということを理由に、夜遅くまで起きていることが習慣になっていました。

 

ですが、早寝、早起きといった基礎的な生活習慣にしていくことは、うつ病のリハビリにとってもいいことです。

 

なので、少しずつですが、寝る時間を早めていくことにしました。

すると、不思議なもので、これまでよりも、生活のリズムが良くなってきた気がします。

 

早く寝る分、やれることが少なくなったところもあります。

ですが、「無駄なことをやらない」ということを決めたことで、逆に「限られた時間をいかに有効に使うか」ということに意識が向くようになりました。

 

結果的には、より良い方向に向かっているのではないかと感じています。

他にも色々と具体的な方法を紹介してくれています。

 

ですが、そのままラファエルさんのマネをしなくてもいいと思います。

同じようにマネをしても、できないこともあるのではないかと思います。

 

それよりも、自分ならどのようにラファエルさんのテクニックを使うか、どのように生かしていくか、ということを自分なりに考えて実行していくことが大事ではないかと思います。

 

YouTuberという職業はまだ、珍しい特殊な仕事だととらえられているところもあるかもしれません。

 

ですが、成功しているYouTuberの方たちは、特別な才能があったり、最初から特別なことをしているわけではないと思います。

 

普通の人でもできることを、地味にコツコツ努力して、研究している結果だと思います。

 

多くの人にとって、トップYouTuberであるラファエルさんから、きっと何かいい気づきや学びのヒントを見つけることができるのではないかと思います。

 

ひろゆき著「働き方完全無双」

著者のひろゆきさんは、2ちゃんねるニコニコ動画を開設して管理人をされてきた方です。

 

2ちゃんねるは、2009年に別の人に譲り渡したそうです。

そして、今では英語圏最大の匿名掲示板、4ちゃんねるの管理人をしているそうです。

 

ひろゆきさんご自身は、この本を書かれた2018年3月の時点では、フランスのパリに住んでいるようです。

 

年齢も私と1歳違いなので、ほぼ同年と言えます。

なので、同じくらいの人生を生きてきた人が、どのような別の世界で生きてきて、どんなことを考えているのかという点でもとても興味を惹かれました。

 

私はこれまでひろゆきさんのことは全くといっていいほど知りませんでした。

せいぜい2ちゃんねるを始めたスゴイ人といったぐらいの認識でした。

 

この本を手にしたのは、私が「この人いいな」と思っているYouTuberのマナブさんが、お手本にしている人として挙げていたのを聞いて、興味を持ち始めたのがきっかけでした。

 

そんな時、たまたま、ブックオフに行ったときこの本を見つけました。

そしてパラパラ目次を見てみると、なかなか面白そうなことを書いているので、100円本ではなかったのですが買うことにしたわけです。

 

ひろゆきさんは、これまで日本だけではなく、海外でも色々な経験をされてきています。

なので、世界的な世の中の流れやその流れの中で、日本はどのような状態、状況にあるのかといったことをご自身の体験や知識に基づいて、とても分かりやすく書いてくれています。

 

私は、ひろゆきさんというのは、これまで読んできた本にはない、独特な世界の見方やものの見方、考え方を持っている人だなと感じました。

 

普通の人とはかなり違った経験をされてきたひろゆきさんが、世界的な視野からわかりやすく話してくれるこれからの日本の将来や、日本人の生き方についてとても興味がわきました。

 

ひろゆきさんという人は、2ちゃんねるを始めて管理人をやったり、ニコニコ動画を早くから始めたり、時代の先を読んで行動する天才的な人だと思います。

そして、それは単にひろゆきさんに生まれつきもの凄い才能があったというだけではないと思います。

 

アメリカの大学に留学したり、アメリカ以外の外国でも活動したりしています。

それ以外にもきちんと必要な教養をきちんと学んで身に付けて勉強されているなということが本を読んでいて伝わってきました。

 

世界に出てみることで、初めて日本は他の国と比べてどう違うのかといったことが明確に体感として感じることができるのだと思います。

そういった感覚は、私も何度か海外旅行をしたことがあるので分かります。

 

今の私は、うつ病のため社会に出て働くことができない状態です。

 

そんな私にとって、生活保護の話やベーシックインカムのことについて、全然ありなのではないかという立場で話してくれていたことは、何か心強さを感じました。

 

私も、数年後には生活保護を受けて生活しなければいけない可能性もあるからです。

そうならないように、日々、模索はしていますが、なかなかうつ病というものはやっかいなもので、なかなかすぐ元のようには戻りません。

 

そのようなうつ病を療養しているところに、さらに重ねて個人的なことですが色々と突発的な事件が起こりました。

なので、特に最近は、人生というのは生きていくだけで本当に大変なことだなとということを痛感しています。

 

こちらから稼いでいくという攻める力をつけていくことは大事なことです。

ですが、最悪、どうにもならないこともあるかもしれません。

 

そんなときに、自分の身を守るということも考えておく必要があると感じています。

なので、ひろゆきさんの話はとても自分にとって身近で現実的な話として読むことができました。

 

何かで成功するためには能力が必要なのでしょうか?それとも努力でなんとかできるものなのでしょうか?

 

読み、書き、そろばんくらいの基礎的な能力は必要だとは思いますが、これといって特別な才能は必要がないといいます。

たまたま偶然という要素が大きかったりするというのです。

 

確かに、いくら才能があって、人一倍努力をしたとしても、人から必要とされない分野で頑張っても日の目を見ることはないと思います。

 

あるいはその人の性格や個性といったものが、その人がいる場所にあっているかどうかというのも大きな要因になると思います。

 

学生であれば、在籍している学校。社会人であれば、働いている職場になります。

私は、19年間、公務員として働きました。

 

その経験からしても、その人にとってどこで働くのが一番向いているのか?その人の持ち味や能力がより発揮されて楽しく過ごせるのかというのは、本人の才能や努力だけではどうにもならない部分があると感じます。

 

いくら頑張っても、何かあまりいい結果が出ない、何か違う気がする、強いストレスがあると感じているのであれば、環境をガラッと変えてみるのもいいかもしれません。

 

私は、公務員を退職しましたが、今、振り返っても、辞めるのが遅すぎたくらいだと思っています。

それだけ、環境が自分に合っていなかったわけです。

 

人には、他人に認めてもらいたいという承認欲求というものがあります。

誰かに褒められたりすると嬉しいですよね。

すが、あまり自分で他人に対して高い期待値を持ってしまうと、ほめてくれなかったり、認めてくれなかったときのショックは大きくなります。

 

場合によっては、腹が立ったり、イライラしたり、喧嘩になってしまうこともあるかもしれません。

そうならないためには、そもそも自分にも他人にも最初から期待しないという方法もあります。

 

そうすれば、そもそも相手が何かをしてくれなくても当たり前。

 

自分が何かをやってうまくいかなかっても当たり前。

と思えるようになります。

 

逆に、他人から褒められたり、喜んでもらえたり、認めてくれたりすると、もともと期待していなかっただけに、よけいに嬉しく感じることができます。

 

自分が何かをやってうまくいったときも、とても嬉しく楽しく感じることができます。

 

ない物ねだりをするのではなく、今、自分の身の回りにあるものに感謝の気持ちを持つことで、とても幸せな気分になることができます。

 

私は、先日から勝間和代さんの感謝日記の話を聞いて、毎日5つ身の回りにあることに感謝をする感謝日記を始めました。

 

すぐに5つ思い浮かぶ日もあれば、なかなか5つ出てこない日もあります。

ですが、なかなか嬉しいこと、楽しいこと、ありがたかったことが思い浮かばない時こそ、このワークの意味があると思います。

 

理由は、より当たり前のもの、平凡なもの、小さなことに目を向けて感謝の気持ちを持つことができるようになるからです。

 

私は、感謝日記を始めてからそんなに日が経っていませんが、とても幸せなワークだと感じています。

 

是非、みなさんも頭の中だけでもいいので、やってみてはいかがでしょうか?

 

学生の方で、学校でいじめに合っている、あるいは学校に行きたくないと強く思っている人は年々増えているそうです。

 

社会人でも、職場でのいじめやパワハラ、セクハラ、あるいは過労のため職場に行きたくないと思っている人はかなり多いのではないでしょうか。

 

ひろゆきさんは、今の日本の状況や構造がどうなっているのか分かりやすく解説してくれます。

そのうえで、どのように対応していけばいいのか、具体的な方法や考え方を示してくれます。

 

自分が置かれている状況を知っているのと知らないのとでは、自分がこれからどのように対応していけばいいのか全く違ってくると思います。

 

特に若い世代の人は厳しい状況にあると思います。

 

なので、自分の身を守るためにも、これからの日本はどうなるのか?

 

今、どのような時代の流れの中にいるのかといったことを勉強することはとても必要なことだと思いました。

 

私は19年間、公務員として働いてきました。

自分に合っていない嫌な環境で無理をし続けてきたために、結局うつ病になり退職することになりました。

 

公務員として働いた19年を振り返ると、うつ病で起き上がれなくなるまでに、何度か入院するような体の不調に襲われてきました。

 

ですが、そういったことについては、自分も周りもごまかしてやってきたところがありました。

 

身体が「もうこれ以上無理するな」、と警告を出してくれていたわけです。

 

それなのにそれを無視して頑張った結果、とうとううつ病になって起き上がれなくなり、強制終了するような形になってしまったわけです。

 

世間では、働き方改革ということが言われています。

 

ですが、私は、学生の方も含めて、働き方ではなく、生き方改革をしなければいけないと感じています。

 

これまで当たり前だったこと、常識と思われてきたことが、少しずつ世の中の動きとずれてきているのではないかと思います。

 

そのずれに気がつかないまま、これまでどおりの生活を送ろうとすると、心や体のどこかに不調が出てくるのだと思います。

 

まずは、自分の身を守ることが大事だと思います。

 

グーグルでは面白い採用方法を取り入れているそうです。

 

それは、採用しようとする人を、配属される部署の人たちに面接会場に来てもらって、その部署の人たちの中から一人でも、「この人嫌」といわれると採用されないというシステムだそうです。

 

私は19年間、国家公務員として働いてきました。

 

私が面接を受けた時のことを思い出すと、私は、面接官に対して無理して自分をよく見せようとしていました。

 

もちろん、社会人として最低限のマナーなどはわきまえておく必要があるとおもいます。

 

ですが、採用してもらいたいと強く思うために、少しでも自分を良く見せよう、いいように見てもらって採用してもらおうと、本当の自分を押し殺して演じてしまうと後で後悔することになります。

 

自分の気持ちにウソをつくと、そのツケは必ずあとから払わせられるわけです。

 

もちろん、実際にその職場に入ってみないと、その職場がどのような仕事をしているのか、どのような人たちがいるのか、どのような雰囲気なのかということは分からない職場の方が圧倒的に多いと思います。

 

私は、実際に採用されて働き始めてから、「なんか違うな。」「納得いかないな」と思うことはありました。

ただ、それは入ったばかりで最初だから何も知らないだけかもしれないと思っていました。

 

ですが、数年が経ち、職場の仕事がある程度わかってきてからも、職場の雰囲気や人に対する違和感は最初と変わらず、ずっと残り続けていました。

 

むしろ、「やっぱりおかしいのではないか、違うのではないか」という思いは年々強まっていったようにも感じます。

 

ただ、仕事自体は、やりがいもあるし、公の立場としてやる意義はあると思う内容だと思います。

ですが、その職場で働いている周りの人たち、特に上の人たちの考え方や働きぶりに強い違和感を感じました。

 

私は、公務員に採用されていきなり1年目で2回、腸炎になりました。

 

医者からは「普通の人が耐えられる痛みの数値を超えている。次、同じように発症したら即入院してもらうから」と言われました。

幸いその後、再発することはありませんでした。

 

また、12年目にも、胃腸に何度か違和感を覚えるようなことがありました。

職場の産業医に、相談してみると、過労ではないかということでした。

 

当時は、今のように残業時間に対する制限は全くなかったので、かなりブラックな状況で働いていました。

 

ただ、その時の仕事は、やりがいも感じていましたし、一緒に仕事をしていた人もとてもいい人だったので、そんなに苦痛を感じることはありませんでした。

 

ただ、胃腸の違和感は何度か起こっていたので、一度、病院に内密検査を受けに行きました。

結果は、別に異常はないとのことでした。

 

そして、部署が変わり、一緒に仕事をするメンバーも変わっていくうちに、結局、19年目でうつ病になり起き上がれなくなりました。

 

景気が良くなって就職率が上がっているというニュースを聞く一方で、離職率の高さや、かつては人気を誇った県庁などの公務員でさえも、合格辞退者が増えているというニュースを聞いたりします。

 

その仕事は本当に自分がやりたい仕事なのか?入りたい職場なのか?世間体にとらわれているだけで選んでいるのではないのか?

 

自分が本当にやりたいことは何なのか?

 

稼ぐために割り切れるのか?

 

斜陽産業だけど、どうしてもそこでやっていきたいことがあるのか?

 

時代の流れなどもよく調べる必要があると思います。

そういったことにきちんと向き合っていかないと、職場とのミスマッチはいずれ起きてしまうと思います。

 

世間では、働き方改革ということがいわれていますが、私は働き方というよりも、生き方改革といった方がいいと思っています。

 

世間で言われている働き方改革は、臭いものにふたをするだけの、形式的なものでしかありません。

 

私も19年、公務員として働いてきたので、実際の仕事の現場と働き方改革でやろうとしていることは矛盾しているのは体験から分かります。

 

すぐに就職できなかったり、家族がいて今の仕事を辞めるのは難しいという場合もあると思います。

 

私も退職を決断して実行したとはいえ、うつ病になり、約2年半、じっくりこれまでの自分と向き合ったり、元妻とも話し合ったり、これからの世の中の流れや今後の復職した場合の職場の状況もある程度、時間をかけて客観的に見ることができました。

 

それでも、退職の決断をするには、多くの時間と勇気が必要でした。

 

ですが、限界を超えるまで全力で仕事をした結果、今の状況になっているので、仕事でやり残したことがあるという後悔はありません。

 

そのことも、次のステップに進めた要因の一つになりました。

 

一度しかない自分の人生なので、どう生きるかはその人の自由です。

 

家族がいたりすると、自分だけの責任では終わらないかもしれません。

 

ですが、少し長い目で見ると、今は少ししんどい状況になったとしても、後々、後悔しないような生き方ができるかということは一度、考えてみてもいいのではないかと思います。

 

これから日本はどうやって生き延びていけばいいのかということを、諸外国の例を挙げながら分かりやすく説明してくれています。

 

結論からいえば、観光に力を入れるしかなさそうです。

 

日本には外国にはない、日本独自の文化や文化遺産があります。

 

お城やお茶、お祭り、着物、古い町並みなど、日本ならではの良い物がたくさんあります。

 

これからの時代は、歯を食いしばって頑張っても何とかなるような時代ではなさそうです。

 

世界的な視点で見れば、世界の経済は成長していくのだと思います。

ですが、日本という国という単位でみると、いくら頑張っても難しいような感じがします。

 

むしろ、頑張れば頑張るほど心や体を壊してしまう可能性が高いのではないかと感じています。

 

せっかく、日本の中で世界や時代に先駆けていい物が発明されたとしても、新しく珍しい物はそれだけでつぶされてきています。

 

今から振り返ると、とてももったいないことをしてきていることが分かります。

 

ある程度、文化や文明が成熟してしまった国としては、新しいことにチャレンジしていくことが難しくなって、それよりもこれまで築き上げてきたものを必死に守ろうとする意識や力が強く働いてしまうのかもしれません。

 

長い人類の歴史を見ると、逆らえない世の中の流れというものがあるように思います。

 

大企業でも時代に合わなくなれば、倒産してしまいます。

 

公務員の良くない点は、潰れたり倒産したりすることがないことです。

あまりにも、守られすぎていることが、かえって弱点になっているように思います。

 

ひろゆきさんのように、色々な経験をしたり豊富な教養をどんどん身に付けることで、より広い視野で物事を見ることができたり、物事を深く掘り下げて考えたりできるのではないかと思いました。

 

読書やユーチューブをみて勉強するといった小さなことでもいいので、新しいことへのチャレンジをしてみることを積み重ねていくことです。

 

そうやって、少しずつ、自分をアップデートしていく必要があると改めて感じました。

 

【読書レビュー】日本放射線監視隊著「ガイガーカウンターGuideBook」【要約】&【感想】

みなさんは、ガイガーカウンターというものを知っていますか?

 

ガイガー・ミューラー管に飛び込んでくる放射線を検知して、放射線量を測る装置のことです。

管の中に放射線が飛び込んでくると、パルス電流が流れるので、それを測定するそうです。

 

ガイガー・ミューラー管は1928年にドイツで開発されました。

開発されて80年以上が経過していますが、現在でも使われ続けているそうです。

そのことから、放射線量を測るのに、原理的には完璧なものであることがうかがいしれるといいます。

 

放射線には

α(アルファ)線

β(ベータ)線

γ(ガンマ)線

の3つがあります。

 

特徴としては、α線β線はいずれも粒子です。

厚さ0.02mgから1cmくらいのアルミ板で防ぐことができるそうです。

 

γ線は粒子ではなく、電磁波、つまり光子になります。

とても透過能力が高いため、厚さ10cmくらいのアルミ板や厚さ2cmくらいの鉛板で、なんとか半分くらい防ぐことができるそうです。

 

ガイガー・ミューラー管は、α線β線γ線を分けて検出することはできないそうです。

 

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放射線を大量に浴びてしまうとどうなってしまうのでしょうか?

 

200ミリシーベルト放射線を浴びると全身被ばくと認定され、人体に深刻な影響を与えるようになるそうです。

 

5000ミリシーベルト放射線を浴びると、下痢や出血、脱毛といった症状が出てきます。

 

さらに、50000ミリシーベルト放射線量を浴びてしまうと、全身障害で48時間以内に死亡してしまうそうです。

 

そもそも、私たちは宇宙から降り注ぐ「放射線」を毎日浴びているそうです。

ですが、人体に強い影響の出ないレベルなので心配する必要はないそうです。

 

私たちが普段の生活の中で強く放射線を浴びることはあるでしょうか?

 

レントゲンを1回受けると、約0.05ミリシーベルト

東京―ニューヨークを飛行機で往復すると、約0.19ミリシーベルト

CTスキャンを受けると、約6.9ミリシーベルト

放射線を浴びることになるそうです。

 

これぐらいの放射線量であれば、人体の健康に問題はないそうです。

 

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本書が発売された2011年6月14日の時点では、ガイガーカウンターはほとんど外国製のものばかりです。

 

東日本大震災が起きるまでは、「放射線測定器」「線量計」の文字がタイトルについている本は1冊もなかったそうです。

 

また、「放射線測定器」も国内に在庫がわずかしかなく、そこに多くの人が殺到したため、かなりの高値で取引されたようです。

 

本書で紹介されている「ガイガーカウンター」は多くが外国製です。

本書を書くために集めたようですが、入手するのが困難だったようです。

 

また、入手したガイガーカウンターのほとんどに、日本語マニュアルはついていなかったそうです。

 

チェルノブイリ原子力発電所が残っている「ウクライナ」にある会社が作っているもの。

チェルノブイリ原発事故の当事国であった「ロシア製」のもの。

 

ロシア製、ウクライナ製のガイガーカウンターは、原発事故が起こった国でもあり、総じて作りがいいそうです。

 

意外と中国が、ガイガーカウンターを多く作っています。

ただ、使い勝手がロシア製、ウクライナ製ほどよくなさそうです。

また、表示される文字が漢字なのですが、日本の漢字とは意味が違っているので、分かりにくいかもしれません。

 

2019年になると、日本製の放射線測定装置もたくさん作られるようになりました。

ネットで調べると簡単に見つけることができます。

 

また、ガイガーミューラー管を使った測定器以外にも「シンチレーション検出器」や「半導体検出器」など、違ったタイプの放射線測定器も出ています。

 

値段は、6万円代から5千円を切るものまで幅があります。

 

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放射線は一様に拡散するわけではないそうです。

風向きや地形によって大きく左右されるようです。

 

福島県宮城県以外の一部の地域で高い放射線が検出されるのも、そういった理由からということです。

 

本書で福島第一原発から

「約57km」離れたサービスエリア

「役37km」離れたサービスエリア

放射線を測定しています。

 

結果は

「約57km」離れたサービスエリアで「1~2μSv/h」

「約37km」離れたサービスエリアで「0.16~0.24μSv/h」

の数値だったそうです。

 

距離が遠く離れている地点の方が、検出された数値が高かったのです。

ただ、「1~2μSv/h」レベルなら心配無用とのことです。

本書ではさらに

「エカナイト」という宝石

「アトムレンズ」というカメラレンズ

「アトムマントル」というランタン

などからも放射線物質が出ていることが紹介されています。

 

特にこの「アトムレンズ」と「アトムマントル」は、意外と高い放射線物質を出しています。

以前は身近に使われていたようです。

今では新品の「アトムレンズ」や「アトムマントル」は入手できないそうです。

 

本書は少し古い本ですが、放射線ガイガーカウンターについての基礎的な知識を学ぶことができます。

 

ガイガーカウンターを通して、ロシアやウクライナといった国の事情も少し知ることができました。

 

紙数のほとんどが、ガイガーカウンターのカラー写真に使われており、見やすい上にとても読みやすいです。

 

放射線に関する基礎知識を知りたい方にはちょうどいい本だと思います。

【読書レビュー】石倉三郎著「粋に生きるヒント」【要約】&【感想】

著者の石倉三郎さんは、1946年生まれの俳優です。

1980年代には、故レオナルド熊さんとコンビを組んで「コント・レオナルド」としても活躍された方です。

市川崑北野武井筒和幸といった監督の作品にも出演されています。

 

そのような経歴の著者が、これまでの人生を振り返り「世の中の寸法」を語ってくれます。

 

著者は、自分がやってきたことは「3つのことだけ」だといいます。

それが

「棚からぼた餅」

「濡れ手で粟」

「果報は寝て待て」

です。

 

まず著者は、どうやったら「棚からぼた餅」に出くわすかを考えるのだといいます。

ただ突っ立っているだけでは、一生ぼた餅なんて落ちてこないというのです。

 

「ぼた餅に当たる」ために肝心なことは

「最低限、ぼた餅が乗っている棚の下までは自力で足を運ぶ」

ことだというのです。

それをしないことには、あなたの一生に「棚からぼた餅」は起こらないといいます。

 

「目があるんだからよく見て」

「耳があるんだからよく聞いて」

「足があるんだから棚の下へ行け」

そこからすべてが始まるというのです。

 

そのように動いていくことで、目も耳も開いてくるというのです。

 

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著者は「濡れ手で粟」というのは、実はとても合理的な話なのだといいます。

 

何か一つ行動を起こすときに、先のことを少し考えておけばいいだけだといいます。

そうすれば、同じアクションを起こしても、見返りが大きいというのです。

 

実際に、手を濡らすというのは冷たく、誰しもが嫌がるものです。

 

もし誰かに「濡れ手で粟じゃねーか!」

と非難されたら

「だったら、冷たい水に手を付けてみろ!」

と反論すればいいというのです。

 

ここがこの言葉の肝心なところだといいます。

 

著者は、冷たい水に手をつけるという行為は「下準備」を意味しているというのです。

段取りをよくするためには、行動を始める前に、まず自分の頭で先のことを考える必要があるのです。

 

また、最初に世間の誰もがやらないなかで、自分だけは冷たい水に手をつけておけといいます。

 

むしろ、世間がやらないのであれば好都合だというのです。

なぜなら、こちらは一足先にやっていることになるからです。

 

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著者は「果報は寝て待て」という言葉について、ふつうの肝っ玉では寝れないし、待てないものだといいます。

 

ここで著者は、役者を陳列棚に並んだ「七味唐辛子の瓶」にたとえます。

つまり、誰かに手を伸ばして取ってもらわないことには仕事が始まらないという意味です。

 

著者は、棚で並んで待っているときに自分でできることといえば、せいぜい頭の埃を自分で払っておくことぐらいだといいます。

埃が積もっている瓶には誰も手をだしてくれないからです。

 

著者は「自分がすごい」と思っているのは、「自分だけ」だといいます。

誰もがものすごい天賦の才があったり、ずば抜けたIQを持っているわけではないのです。

それなら、謙虚になって棚に立っている瓶でいいのだというのです。

 

ただ、棚に立っている間の暇な時間をどうするかは各人の自由だといいます。

「どこに出してもすげぇわ」

と言われる力を暇な時間の間に蓄えることもできるというのです。

 

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著者は

「今年消えていった芸能人」

というテレビ番組がおもしろいといいます。

 

しょせん、芸能人というのは、咲いても実を結ばずに散っていく徒花(あだばな)でいいのだというのです。

 

年に1回だけでも

「あ、こんなヤツいたな」

「こいつ、何をしてるんだろうな」

という楽しみを他人様に与えることができるのは、すごいことだというのです。

 

私はこの話を聞いてとても勇気づけられました。

 

なぜかというと、私は動画を撮って、その動画をユーチューブにアップしています。

最初は

「この動画にそんなに価値があるのかな?」

「無駄にユーチューブのハードディスクを使って迷惑をかけていないか?」

「自分の動画を見てくれる人はいるのだろうか?」

などと考えたりしていました。

 

ですが、そのようなことを気にしていては何も行動できなくなります。

そもそも、好きで始めたことなのですから、他人の目を気にする必要はないのです。

 

せっかく撮影した動画が誰にも見られず、徒花で終わってしまう可能性もあります。

ですが、別に徒花でもいいじゃないかと思えば、気が楽になります。

仮に他人からは徒花と思われてもかまわないのです。

好きでやっている私にとっては徒花の動画は一つもないからです。

 

だったら、あとはやるしかありません。

小さな実践を一つ一つ積み重ねていくことでしか分からないことがあります。

やっていくうちにアイデアも出てきます。

改善点も見えてくるようになり、少しずつですが進化もしていきます。

 

毎日、コツコツとユーチューブに動画をアップしていくことは、まさに、著者がいうところの

「棚からぼた餅」

「濡れ手で粟」

「果報は寝て待て」

の実践になるのです。

 

職業は違っていても、何らかの結果を出すためにやること、考えることは、みんな同じなのではないかと思いました。

 

みなさんも、自分のできる範囲で、やりたいことを少しずつ始めてみてはいかがでしょうか。

 

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【読書レビュー】伊藤羊一著「1分で話せ」【要約】&【感想】

みなさんは、人に何かを伝えるときに何か工夫をしていますか?

 

著者は、そもそも「人は相手の話の80パーセントは聞いていない」といいます。

自分の話を聞いてほしいなら

まず「みんな人の話を聞いていない」

ということからスタートしてほしいというのです。

 

聞いている相手はそもそも8割ほど話を聞いていません。

そして、話を理解してもいないのです。

 

話の内容を少しでも相手の記憶に残し、相手を動かすためにはどうしたらいいかが勝負になるというのです。

 

そのために必要なのが

「1分で話せるように話を組み立て、伝えよう」

ということです。

これが基本になります。

 

さらに著者は

「1分でまとまらない話は、結局、何時間かけて話しても伝わらない」

といいます。

 

逆にいえば

「どんな話でも、『1分』で伝えることはできる」

というのです。

 

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著者は、すべてのプレゼンは

「ゴールを達成するためにある」

のだといいます。

 

まず、「何のためにプレゼンをするのか」

「聞き手はどんなイメージか」

といったことを考えます。

 

その次に

「ゴールは何か」を考えていきます。

 

このプレゼンを通して

「聞き手をどういう状態に持っていくか」

「どこをプレゼンのゴールにするか」

を言葉にしていく必要があるというのです。

 

具体的には

「聞き手が賛成、反対、何らかの意見を表明してくれればいいのか」

「聞き手が賛成してくれたらいいのか」

「聞き手に動いてもらう必要があるのか」

というように

「聞き手がどこまでやればいいのか」

を決めることが大切だといいます。

 

著者は、そもそも

「理解してもらう」

というゴールがおかしいといいます。

 

伝える側が、聞き手に

「理解したうえで、どうしてほしいのか」

「君が動くのか、私が動くのか」

ということを必ず考えなくてはいけないといいます。

 

私も人前でプレゼンをしたことがあります。

仕事でのプレゼンだったり、知り合いと開催したセミナーもありました。

 

そのときは、自分が担当していることを話して、質問があればそれに答えていけばよいものでした。

 

自分の話を聞いてくれている相手に対して

「何かしてもらいたい」

という考えはありませんでした。

 

本書を読んで

「聞き手にどうしてもらいたいのか」

を決めなければ

「ただの自己満足で終わってしまう」

ことに気が付きました。

 

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著者は「1分で伝える」の大事な点は

「結論と根拠のセットを構築すること」

だといいます。

 

これができれば

「驚くほど説得力を増す伝え方ができる」

というのです。

 

そして、結論と根拠の意味がつながっていれば、それで構わないというのです。

 

根拠の数は、1つだと説得力が弱くなることがあるので、複数あったほうがいいそうです。

目安として、根拠の数は3つです。

 

そして、「考える」というのは

「自分の中にあるデータや自分の外にあるデータを加工しながら、結論を導き出すこと」

だというのです。

 

著者は、プレゼンというのは

「自分が話したいことを伝えていく」

ことではないといいます。

 

「相手の頭の中に、自分が伝えたいことの骨組みや中身を『移植していく』作業」

だというのです。

 

「結論はこうなのだな」

「根拠は3つあって、それぞれこういうことなのだな」

ということを伝えていけばいいというのです。

 

私は、本書を読むまでは、人前で話すときは

「いかにわかりやすく伝えるか」

が大事だと考えていました。

 

自分が考えた結論や根拠を「聞き手に移植する」という考えはありませんでした。

 

「わかりやすく伝える」

「聞き手に移植する」

結局は同じことかもしれません。

 

ですが、同じだったとしても、著者の少し違った見方、考え方が自分にとっては面白く感じました。

 

そんなに難しそうでもありません。

みなさんも人前で話す機会があれば、参考にしてみてはいかがでしょうか。

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