【読者レビュー】メンタリストDaiGo著「後悔しない超選択術」【要約】&【感想】
みなさんは、後悔してしまうことはありますか?
私は、後から後悔しないために、何かを決めるときはすごく迷ったり悩んだりします。
そういう自分の性格を知っているので、決断時に悩まなくて済むように前もって準備するようにしています。
・明日着る服はどれにするか?
・晩御飯のおかずは何にするか?
・どういうスケジュールで一日を過ごしていくか?
などです。
みなさんは、毎日着る服をどのように選んでいますか?
私は、職場に行って働いていたときは、服は曜日によって着るシャツを決めていました。
なので、毎朝どの服を着るかで迷ったり悩んだりすることはありませんでした。
ですが、たまに休日出勤があります。
こういう変則的なことがあると、ちょっとしたことなのですが意外と悩んでしまうのです。
「月曜日に着ていくシャツを着ていけば、その週は着る服が1日ズレてしまうな。」
「予備のシャツは、少し派手かな。」
など、どうでもいいことで悩み始め、気がつけば無駄に時間を使っているのです。
私は、月曜日から金曜日までの晩御飯に食べるおかずを日曜日の段階で決めています。
そして、それをメモに書いています。
最近は、晩御飯のおかずを私が作っているので、直前に何を作るか悩まないようにあらかじめメニューを決めているのです。
メニューが決まれば、同時に買い物で買う食材も決まります。
先に結論が出てしまえば、途中のプロセスも自動的に決まってしまうのです。
その日一日にすることの予定も、月曜から金曜日ごとに前もってメモ紙に書いています。
そうすれば、メモを見るだけで予定していたことに取り組むことができます。
朝の時点から
「今日は何をしようか?」
「何をすればいいんだっけ?」
と悩む時間を過ごさなくて済むので、時間をうまく使うことができます。
そして、予定していたことを済ませた後は自由に時間を使えます。
予定していたことが早く終われば、後はとても気が楽になります。
もし、予定していたとおりに終わらなかったとしても、メモを作っていれば、今後、その予定をどこに入れるかひと目で見ることができます。
このように先にやることを決めておくと、決めた後はとても楽に過ごすことができます。
著者は、何か物事を決めるのには、5つのスタイルがあるといいます。
1 合理的スタイル・・・・・論理的に考えて選択する
2 直感的スタイル・・・・・データよりも直感を重視する
3 依存的スタイル・・・・・他人の意見を重視する
4 回避的スタイル・・・・・最終決定を先延ばしにする
5 自発的スタイル・・・・・考えるよりも結論を急ぐ
の5つです。
例えば、昼休みに職場の仲間とランチに出かける場合で考えてみましょう。
合理的スタイル・・・・・「午後イチで会議があるから、軽めに蕎麦で済ませたい。」
直感的スタイル・・・・・「今日は朝からカレーの気分だから、カレーがいい。」
依存的スタイル・・・・・「みんなが決めたのでいい。」
回避的スタイル・・・・・「蕎麦もいいけど、カレーもいいな。」
自発的スタイル・・・・・「決まらないから、いつもの店にしよう。」
みなさんは、どのタイプに当てはまるでしょうか?
私は、自分本来の考え方としては合理的スタイルが一番よく当てはまります。
ですが、現実に複数の人とランチに出かけるとなると話が変わってきます。
そのような場合、私は、ほとんど自分の意見が言えなくなるのです。
なので、実際の結論としては依存的スタイルになってしまいます。
ですが、私は、そうなることが前もって自分で分かっています。
なので、なるべく人と一緒に行動しないようにしているのです。
みんなと食事に出かけるタイミングをずらし、一人で食事をします。
そもそも、外食をするというのは私には量が多すぎるのです。
まともに外食をしてしまうと、昼からほぼ100%に近い確率で寝落ちしてしまいます。
そういうことも、自分で分かっているので、昼食はなるべく一人で軽めに済ますようにしているのです。
そうなると、やはり私は合理的スタイルということになるのでしょうか。
著書のタイトルにもあるように、「後悔しない」選択が大事です。
研究の結果、自分のした判断とその結果について後悔しない確率が一番高かったのは「合理的スタイル」だったそうです。
確かに、無理やりにでも自分だけのことを考えて行動するというのは、少し引け目を感じることはあります。
ですが、自分のことを振り返ってみると、そういう行動を取ったことで、後から後悔したことは全くありません。
むしろ、なんとなくみんなと一緒にゾロゾロ出かけて、自分が食べたくものを高いお金を出してまで食べて、その挙句、昼からは強烈な眠気と戦わされたことを考えると、妥協したり周りの雰囲気に流されて行動したことで、自分にとってプラスになることは1つもありませんでした。
むしろ後悔だらけだったと言ってもいいでしょう。
昼食を誰かと一緒に食べるというのは、食事の場を共にすることで普段できない話をしたり、相手と親密になれるという効果もあると思います。
ですが、相手と親密になりたければ会話をする時間を多く共有できればいいことなので、自分を殺してまで他人と食事をする必要はないのです。
著者は、合理的スタイル以外の人は、物事を選ぶとき、感情に強く影響される傾向があるといいます。
では、合理的に選択して、その結果に満足して後悔しないようにするためにはどのようにすればいいのでしょうか?
著者は、何かを選ぼうとするときに不安を感じるのは無意識のうちに焦りや何らかの心理的影響を受けている可能性があるといいます。
なので、こういうときは、一度立ち止まって選択肢を見直すことで、後から後悔しない選択をするきっかけにできます。
著者は、そもそも人間は誘惑に弱い生き物だといいます。
例えば
「ダイエット中にスイーツを食べたくなった」
「禁煙中にタバコが吸いたくなった」
「勉強中にマンガが読みたくなった」
ということはないでしょうか?
私も以前、甘いものを衝動食いしてしまうことがありました。
人間がこういった衝動や誘惑に抵抗して、冷静で合理的な判断ができる確率は50パーセントなのだそうです。
2回に1回は負けるわけです。
ちょっと誘惑に弱い人であれば、さらに負ける確率が上がるわけです。
私も「負け組」なので、衝動に抵抗できない気持ちはよくわかります。
では、何か誘惑に負けそうになった場合どのようにすればいいのでしょうか?
著者は、自分が負けてしまいそうな衝動や誘惑をあらかじめ予測して、その状況に応じて対応できるように自分でルールを決めておけばいいといいます。
私の場合だと、甘いものを衝動食いできないように、買い物の段階でおやつや甘いものを買わないと決めておくのです。
実際に何度か試したことがあります。
そして何度かうまくいきました。
ただ、いつもこのやり方が成功したわけではありません。
買い物をしていても、お菓子のパッケージ広告を見て心が揺れ動いたり、お店の安売りに誘惑されてしまうと、ついつい甘い物やお菓子に手を出してしまうこともありました。
ですが、それでも何回かは成功すると思いますので、やってみる価値は十分にあると思います。
もう一つ、近い未来を想像することで自分の姿が明確になり、合理的な選択を選べる方法を紹介してくれます。
それは「10―10―10(テン・テン・テン)」と言われる方法です。
この選択をしたら自分は
「10分後にどうなるか?」
「10か月後はどうなるか?」
「10年後はどうなるか?」
と短期、中期、長期の3つの未来の視点から選択肢を見直してみることです。
例えば、夜中に無性にラーメンが食べたくなったとします。
このとき、もしラーメンを食べてしまえば10分後の自分はどうなっているだろうか?
10か月後の自分はどうなっているだろうか?
さすがに10年後は想像しにくいかもしれません。
ですが、少し先のことを考えてみるだけでも、誘惑に負けず合理的な判断がしやすくなるのです。
また、著者は、自分が行動をするときに、その行動に使う時間をお金に換算してみてみる方法を紹介してくれます。
自分の行動をお金に換算することで、その選択が本当に自分にとって価値がある選択なのか比べることができるようになるというのです。
例えば、みなさんが時給850円で何かアルバイトをしているとします。
そうすると、特にやることがないからといって、1時間テレビを見ることは850円分の価値があるのかと考えてみることです。
私も最近、特に時間についてはものすごく意識をするようになりました。
やりたいことが多くなり、どうしても優先順位をつけてやらなければならないからです。
その場合、どれをすることが今の自分にとって一番価値があることなのかを考えます。
私は、健康のために1時間30分ほど散歩をしているときがありました。
ですが、健康のために1時間30分散歩に使うよりも、散歩の時間を30分に減らして、余った1時間でブログを書いたり、本を読んだり、動画の編集をする方がより時間の使い方としてはいいのではと強く感じるようになりました。
そして、実際に時間配分を変えました。
「時間ほど大切なものはない」という言葉を聞いたことがあります。
今の私にとっては、お金の価値よりも時間の価値の方が上だと感じています。
具体的な金額に換算することはできませんが、お金をもらって働くよりも、好きなことをすることに時間を使っていたいのです。
一度、自分が何かしている時間を時給に置き換えて考えてみるといいかもしれません。
そういった考えを持つことで、より時間の使い方が上手になると思います。
正社員で働いている方でも、一度、自分の時給を計算してみてはいかがでしょうか?
もう一つ紹介するのは、日記形式で毎日自分が大切にしている価値観をノートに書き出すという方法です。
みなさんにとって、人生で一番大切なものは何でしょうか?
「穏やかな気持ちで毎日を過ごす」
「妻や子供を幸せにする」
「充実した仕事をしたい」
「自由に旅がしたい」
など、いくつかあると思います。
私の場合、「妻、娘と一緒に過ごす時間を大切にする」ということです。
この基準があると
・家族のことを犠牲にしてまで無理をして働くことはない。
・自分のことだけに時間とお金を使いすぎていないだろうか?
・今週は、どれくらい妻、娘と一緒に過ごせるだろうか?
・妻、娘と外食をするならどういったお店で、どういった料理を食べるだろうか?
・家で妻、娘と御飯を食べるなら、どういった料理を食べるだろうか?
・休日、妻、娘と遊びに行くなら、どういった場所に行けば妻の負担が少なく、娘も楽しんでもらえるだろうか?
など、「妻、娘と一緒に」ということを基準に選択肢を考えるようになります。
何が自分の人生にとって大切なものなのかをいつも意識することです。
そうすることで、自分の内側に判断の基準ができてくるようになります。
自分の判断基準ができてくれば、感情的な判断に流されることも少なくなってきます。
そして、より冷静で合理的な後悔しない判断ができるようになってくると思います。