苫米地英人著「TPPに隠された本当の恐怖」について

 TPPという単語はよく聞くが、実際どのような内容なのかについては、よくわかっていない人が多いのではないだろうか。

 自分もほとんど知らなかった。

 テレビでも分かりやすく解説してくれたりしているが、本当のことをきっちり説明してくれているものは少ないのではないかと思う。

 そもそも、この本にもあるように、テレビ局自体が外資に抑えられて、本当のことを言えないようにされている状態にあると思われる。

 選挙のときもそうだが、マニフェストを調べようとしてネットで調べようとしても、なかなか分からない。

 政党のホームページを見ても、よくわからない。

 つまり、本当のことは隠そうとしているのではないかと思われる。

 庶民には本当のことを隠し、一部の利権を握った人たちが自分の利益になるように動いているように思えてならない。

 サイゾーと苫米地さんだから、ここまでの内容を世間に知らせることができたのではないかと思う。

 本当の情報を得るのは、本当に難しい時代になっているのではないかと思ったりする。

 これだけ、インターネットが普及し、色々たくさんの情報が流されているにもかかわらず、本当の大事な情報は意外と隠されて、隠されて、隠されまくっているような気がしてならない。

 この本を読み、過去にテレビでTPPのことを解説しているものはないか調べてみたが、この本に近いことを報道している番組は1つくらいしかなかった。

 それでも、本に書いている一部を少し柔らかく報道していた。

 どうして、世論はもっと騒がないのか不思議でならない。

 おそらくは、本当の情報を知らない人が圧倒的に多いということと、知ったところで、具体的に動くのが難しいことが理由ではないかと思う。

 自分もこの本を読んだところで、選挙はないし、政治家に直接働きかけるというのも、すごくハードルが高い。

 もっと詳しく知りたいという欲求は出てくるが、TPP阻止のために動くとなると、何をしていいのかわからない。

 この本を少しでも世の中に広めるぐらいしか今は思い浮かばない。