メンタリストDaiGo著「好き」を「お金」に変える心理学 について
みなさんは、いくらお金があれば十分ですか?
私は、お金はあればあるだけいいと思っています。(笑)
やはり、生活していくのにお金は必要ですよね。
とはいえ、実際に使うお金はそんなに多くはないかもしれません。
なぜかというと、私は、豪邸に住みたいとも思いません。
ベンツやレクサスのような高級車を買って乗りたいとも思いません。
懐石料理やフレンチのフルコースを毎日食べたいとも思いません。
美女をたくさん周りにはべらせたいとも思いません。(笑)
(そんなことをしたら、妻に殺されます。笑)
そんなことよりも、妻と子供と一緒に家で作った御飯を食べること。
妻と子供と3人で、近くの公園や広場に遊びに行くこと。
このように家族で過ごす日常生活の時間が、私にとってはお金よりも価値があることなのです。
著者は、お金と幸せのバランスをわかっていないと、いくら大金を手に入れても十分足りないと感じ、不幸な未来へ進んでいくといいます。
例えば、あなたが自動販売機で缶ジュースを買ったとき、もし、2リットル入りのペットボトルで出てきたらどう思うでしょうか?
つまり、自分にとってちょうどいいサイズがあるわけです。
自分にちょうどいいサイズがわかっていれば、それで十分満足し幸せを感じることができるのです。
生きていくためにお金の「稼ぎ方」を知るのはとても重要なことです。
その上で、幸せになるためには、さらにお金の「使い方」を知ることがとても大切だというのです。
そのためには、まず、みなさんが、自分の好きなことを掘り下げることです。
そして、自分はいったい何が好きなのかということを自分で分かることが大事になります。
なぜなら、自分が何を好きか分かることで「お金」と「幸せ」のバランスが見えてくるからです。
お金の悩みから抜け出すには、みなさんが、自分にとって満足感を感じる環境がどのようなものかを知ることが必要になります。
みなさんは、お金の価値は何だと思いますか?
ここで少し、1万円について考えてみましょう。
1万円札自体はただの紙です。
例えば、お札に火がついて燃えてしまったり、風で飛んでいけば、1万円分の価値も消えてなくなってしまいます。
そんな1万円札がお金として認められているのは、みんなが1万円札に1万円の価値があると思っているからです。
なので、お店で1万円を支払えば、それに見合った商品やサービスを受けることができるというわけです。
みなさんは、お金を無駄に使わないためには、どうすればいいと思いますか?
それは、自分のためにお金を使うことです。
例えば、みなさんが、ファンクラブに入っているアイドルグループのコンサートに行くことを考えてみてください。
入手困難なチケットを買うことができますが、特別席で価格は10万円かかります。
貯金を切り崩せば、なんとか手の届く金額です。
みなさんに、ここで考えて欲しいのは、もし、このコンサートを見逃せば、一生後悔するほど好きかどうかということです。
もし、コンサートを見逃せば、一生後悔すると思うのであれば、1枚10万円のチケットを買うことは無駄遣いではなくなります。
それは、将来のあなたのために有効にお金を使ったことになるのです。
・思い切って貯金を切り崩し、チケットを買うか?
・長年の夢だったコンサートを素晴らしい席で体験するか?
お金には、ここ一番という使うべきタイミングがあります。
そのタイミングを逃さずにお金を使うことは、長い目で見ると貯金よりも価値があることです。
たとえば、死ぬまでずっと節約してお金を貯めて、とうとう最後までお金を使わなかったとしましょう。
そうなると、「いったい何のために我慢してお金を貯めたのだろう?」ということになりますよね。
私は、以前コーチングスクールに通っていました。
スクールに通い始める前は、申し込むかどうかどうか、すごく悩んで考えました。
理由は、コーチングスクールの代金として半年間で約100万円かかること。
家から東京までの飛行機代や宿泊費を考えると、さらにお金がかかること。
1か月に1回、飛行機で東京に通うことを考えると、台風が来れば飛行機は飛ぶことができません。
そうなると、スクールに通うことができなくなります。
するとスクールで学ぶこともできなくなり、代金のお金も無駄になります。
ですが、そんな先のことをいくら考えても、絶対に大丈夫という保証はありません。
このとき私に
「今、このタイミングでコーチングスクールに通って学ばないと、間違いなく一生後悔する。」
という、どうしてもコーチングスクールで学びたいという焦りにも似た強い気持ちが湧いてきたのです。
最終的には、自分の気持ちに従ってコーチングスクールに申し込むことにしました。
結果としては、1回も欠席することなくコーチングスクールに通うことができました。
後から振り返ると、スクールに通うという決断をして良かったということです。
たとえ、お金がかかることであっても、それがその人にとってお金に見合う価値があると思うのであれば、目の前にやってきたチャンスをしっかりとつかむことは大事ではないかと思います。
みなさんは、「お金は使うとなくなってしまう」と思っていませんか?
好きなことをやって、そこにお金を集中して使っていると、あなたの好きなことに磨きがかかります。
結果的にそれが仕事になって、収入が増えていくというサイクルができあがるというのです。
ポイントは
・好きなことをやって、それで終わりにしない。
・好きなことをやりながら、それでお金が入ってくる状態をつくる。
・好きなことでお金が入った時、そのお金を好きなこと以外に使わない。
・好きなことにお金を使い続けることで、スキルが磨かれて、次はもっと大きくお金が入ってくるようになる。
「好きなこと」を通じて得られる経験、身に付いたスキルは誰にも奪われることなく、決して減らない財産になります。
あとは、「好きなこと」に、どれだけずっとお金と時間を使い続けることができるかにかかってきます。
重要なのは、人より多くのお金を稼ぐことや、贅沢に使うことや、お金を貯め込むことではありません。
そうではなく、自分の好きなことをやって後悔なく生きられるかどうかなのです。
このサイクルに入るための第一歩は、正しいお金の使い方を知り、みなさんの日々のお金の使い方を考えることです。
そして、みなさん自身が、自分の「好きなこと」を再確認することです。
「好きなこと」にお金を使うためには、そもそもお金を使う価値がある「本当に好きなこと」がわかっていなくてはなりません。
では、「本当に好きなこと」は、どうやって見つければいいのでしょうか。
世の中の圧倒的多数の人は、自分が好きなことがわからないままに生きています。
「フロー」というのは、ある物事に取り組んでいるときに、完全にそのことにのめり込み、集中している状態のことをいいます。
そして、これは、「本当に好きなこと」であるかどうかを見極める際の有効な判断基準になるのです。
それと同時に、「好きになる」ための重要なポイントにもなります。
フローになるためには、みなさんも、次のことが自分に当てはまるかどうか考えてみてください。
・明確な目的があるか
・時間やお金を使ってもいいと思えるか
・我を忘れた状態になれるか
・時間が短く感じられるか
・簡単すぎたり、難しすぎたりしないか
・お金が目当てではなく、やっていること自体に価値があると思えるか
みなさんに、今やっている趣味や遊びや勉強などの中で、これらのフロー状態に入りやすいものはあるでしょうか?
もし2つか3つ当てはまるものがあれば、そのことに集中してやってみましょう。
そうすれば、フロー体験というものを実際に感じることができると思います。
物事は楽しんでしまえば勝ちなのです。
楽しみながらやった方が絶対に成果は上がります。
そのためには、「見つけたものを楽しもうとすること」も重要になります。
お金や時間を何に使うかはポイントがあります。
1つめは、物より経験に使うことです。
一番やってはいけないのは、「好きなこと」「得意なこと」とは関係ないところにお金を使ってしまうことです。
まずは物を買うよりも、好きなこと、得意なことを伸ばし磨いていくことのできる経験にお金を使っていきましょう。
例えば、「時計」があなたの好きなこと得意なことだとします。
それなら、まず、時計そのものを買う前にやることがあります。
それは、すでに時計のビジネスで成功している人と会ったり、欧米の国に行って本物の時計の中古マーケットを見ることにお金を使うことです。
その方が、時計についての知識や経験を増やすことになります。
ところが、人には「物より経験を買う」ことを邪魔する本能が備わっているというのです。
最新の心理学の研究では、物を買うよりも同じお金を使って経験を積んだほうが、人は幸福を感じることがわかっているというのです。
知識や経験、スキルは、人間にとって最大の財産になります。
お金は使えばなくなりますが、知識や経験、スキルは使えば使うほど鍛えられて磨かれていくからです。
また、お金は騙されて奪われてしまうこともあります。
ですが、知識や経験、スキルは自分の頭の中にあるので、誰からも奪われることがありません。
次のポイントは、本にお金を使うことです。
本はそこに書かれた内容と価値の差があまりにも大きいというのです。
もし、みなさんが「好きなこと」「得意なこと」を磨こうと真剣に本を選び、本に書かれていることを熟読し実践していけば、本の値段以上の価値を手にすることができるというのです。
本を読めば読むほど、そして、読んだ内容を、実際に使えば使うほど価値は高まっていくのです。
そして、いつまでもお金を稼ぎ出す手助けをしてくれることになります。
本にお金を使うことは、ハズレることが少なく得られる利益が大きいとってもお得なお金と時間の使い方なのです。
本を書いてくれている著者は、私たちが知らない知識や、経験したことがないことを、惜しげもなく書いてくれています。
もし、自分が、同じ本を書くとなると、膨大なお金と時間を使わなければなりません。
そして、中には、後からでは時間をさかのぼってやれないこともありますよね。
そういったことを考えると、読書は、時間とお金をかけることなく、とても貴重な知識や経験を学ぶことができる方法だと思います。
今、世の中にある仕事は、10年や20年後には消えているかもしれません。
ですが、もし仕事がなければ自分で創ってしまえばいいというのです。
本当に好きなことが見つかれば、そのことに1秒でも長くかかわっていたいと思うはずだからです。
その強い気持ちが、新しい仕事を創りだすエネルギーになっていくのです。