神田昌典著「90日であなたの会社が儲かる」について

あなたはお金は好きですか?

もし好きだとしたら、もっとたくさんお金が欲しくないですか?

世の中には、悪徳業者が儲かっているという話があります。

その一方で真面目に一生懸命働いているけど、儲かっていない会社もあります。

 いったい、お金を稼ぐためにはどうすればいいのでしょうか?

 もし、商売をするのであれば、商品に対して、お客さんが「これはお得だ」と感じてくれなければいけませんよね。

 例えば、シャーペン1本、25パーセントオフと書かれて売られている場合と、3本買えば、1本無料ですよと書かれて売られている場合、どちらが、お客さんにとってお得と感じる度合いが高いと思いますか。

 おそらく3本買えば、1本無料になる方が、お得感は高いと思います。

 もうひとつ、お客さんが「ここの店員さん感じがいいな」と感じてもらえることができればどうでしょうか?

みなさんも経験したことがあると思いますが、お店に行って、店員さんから一方的に「この商品はいいですよ」と勧められて押し付けられてしまい、本当に欲しい物が見れないまま終わってしまったことはないでしょうか。

 その一方で、こちらが商品について教えて欲しい時に、店員さんから商品の説明をしてもらったりすると、店員さんに対する警戒心も下がっていきます。

まず、商品を売る前に、お客さんに対して、安心感や親近感をもってもらい、「この人から買う商品だったら、大丈夫」と信用してもらうことが大事なことだと思います。

 ところで、学歴と商売のうまい下手というのは何か関係があると思いますか?

 実は、一代で大きな会社を作った人の学歴を見ると、東大卒の人はほとんどいないのです。

 それに対して、高卒、大学中退、無名大学を卒業した社長さんたちの方が、大きな会社を作り、どんどん売上を伸ばしていたりします。

 ということは、学校でならった知識って商売には役に立たないのでしょうか?

 全く役にたたないことはないでしょうが、それは、事業を分析したり、物を管理したりするといったことに限られてくるかもしれません。

これから新しく何か事業を始めるとなると、学校で学んだ知識は、ほとんど何も教えてくれないのが現実です。

 では、現実にビジネスを始めようとすると、どのようなことが必要になるのでしょうか?

 それは、お客さんになりそうな人を効率よく集めて、集まったお客さんに商品をたくさん買ってもらい、商品を買ってくれたお客さんに、これからもずっと商品を買い続けてもらうようにすることです。

 では、そのためには、いったいどのようなことをすればいいのでしょうか?

 まずは、お客さんを集めるために、広告で商品を宣伝するということが必要になってきますよね。

 具体的には、新聞、雑誌、テレビ広告、チラシ、ダイレクトメール、立て看板などを使って、お客さんに商品を見てもらい、お店に来てもらうことです。

 まず、お客さんに来てもらわないことには、商売は始まらないですね。

 そして、実は広告にも 「儲かる広告」と「儲からない広告」があるのです。

 どこを見るとわかるかというと、「儲からない広告」は、写真やイラストがたくさん使われていて、文字が少なく、余白が多くなっているものです。

 では、「儲かる広告」はどんな広告かというと、「無料サンプル」、「無料お試し」、「無料ガイドブック」「1000円お試しキット」というような、無料でお試しができる広告が載っている広告です。

 実際に、その商品がどのようなものなのか、手にとって試してみるのと試さないのでは、商品の使い心地や、実際の色合い、重さ、質感、あるいは、本当に値段に見合うものなのかといった感覚は分からないですよね。

 そういった点で、こういった無料お試しができる広告は、お客さんにとってもすごく安心できるので助かります。

 広告をうまく使うことによって、お客さんにとっても、お店にとってもよい結果につなげていくことができるのです。