福澤諭吉著「福翁自伝」について

 岩波文庫福翁自伝を読んだ。

 大学生のときに一度読んで以来になる。

 口語文なので翻訳なしに読めるのがありがたい。

 直接、本人の生の言葉を聞くことができるのは大変貴重なことだと思う。

 特に、著者から何かを学びたい、吸収したいと思っていれば、なおさら、直接語りかけてくれているようでありがたさが倍増する。

 言葉を浴びるような感じで、少しでも考え方を吸収したいと思いながら読んだ。

 福澤諭吉が生きていたのは、1834年から1901年なので、今から100数十年ほど前になる。 

 そう考えると、そんなに大昔のことではない感じがする。

 江戸時代が終わり、明治維新を迎え、時代が大きく変わっていた時に、どのように考え、どのように行動し、どのような生活をしていたのか分かるというのは、とても興味深い。

 今とは生活様式、文化、文明、何もかもが違うとはいえ、激動の時代にどのように生きたのかということが大事なのだと思う。