ピーターティール著「ゼロトゥワン」について

みなさんは、ウインドウズのパソコンを使ったことはありますか?

あるいは、グーグルで何か分からないことを検索して調べたり、フェイスブックを使って友達同士で連絡を取り合ったりしたことはありますか?

おそらく、3つのうちのどれかは今も使っていたりするのではないでしょうか。

 

実は、私は、3つとも毎日使っています。

仕事でも家でもパソコンは使いますし、パソコンでネットの動画を見たり、分からない言葉を調べるのも、すぐにグーグルで検索をしています。

また、フェイスブックでは私が通っているコーチングスクールのグループページを毎日のぞいて投稿されている動画を見たり、私も文章を投稿したりしています。

このように、今の私生活にとっては、パソコンもグーグル検索もフェイスブックも3つともなければ、生活ができないくらいになっているのです。

もはや完全に、私の日常生活の中に溶け込んでいると言っていいと思います。

 

ウインドウズを開発したマイクロソフト、グーグル、フェイスブックは今では知らない人がいないくらいの有名な世界的大企業ですよね。

ところで、これらの会社がどのようにして、このような大企業にまでなったのか知っていますか?

一言で言えば、それは奇跡を起こすような技術を開発したことです。

では、奇跡を起こすような技術の開発をするにはどうすればいいのでしょうか?

それにはいくつか方法があります。

では、その方法について1つずつご紹介していきましょう。

 

まず1つは、これまでうまくいったものに少し手を加えて、別の何か新しいものを作ることです。

例えば、自動車は、元々はアメリカで作られたものですが、今では日本でもその技術を学んでトヨタやホンダや日産といった会社が自動車を作り、日本でもたくさんの車が走っています。

2つめは、全く何もないゼロのところから、何か新しいものを作る方法です。

この方法は、これまで誰もやったことのないことをするわけですから、難しいかもしれません。

実は、これまでにない新しい技術を開発してきたのは大企業ではなく、ほとんどがベンチャー企業と言われている小さな会社なのです。

例えば、日本では、パナソニックやホンダ、京セラなどがそういった会社にあたります。

パナソニックやホンダや京セラといえば、日本では大企業ではないですかと思っている方も多いと思いますが、実は、どの会社も最初はとても小さな町工場のような会社だったのです。

少し余談になりますが、16世紀の王様なども、不老長寿の泉を求めてフロリダのジャングルを探検したりしています。

このように、これまでにない何か新しいものを求めていくためには、大胆な将来計画を立てることなく、これまでの繰り返しをしていくだけでは、ゼロからなにか新しい1を生み出すことは難しいということなのです。

 

また、アイフォンを開発したスティーブ・ジョブズは、1976年にアップルという会社を作ってからも、他人の成功を真似ることはしませんでした。

ですが、自分が本当に作りたいものを念入りに計画しながら作っていくことで、世界を本当に変えられることを証明しました。

今では当たり前とされているアイデアでも、かつては誰も思いつかず考えてもみないようなものがほとんどです。

つまり、成功のカギとなるヒントは必ず、隠れたところにあるのです。

 

昔と比べて、今の世の中は、隠れた価値を見つけるのが少し難しくなっているかもしれません。

どういうことかというと、私たちが小さいころから受けている教育に原因があります。

その理由の一つ目は、幼い頃から毎日少しずつ、学年を追って物事を進めるのが正しいやり方だと教えられてきたことです。

例えば、テストに出ないことを勉強しても、誰にも褒めてもらえないですよね。

2つ目は、失敗をしたり、間違いたくないからです。

自分が正しいと思えることでも、周りのほかの人と違うことをやろうとするのは、それだけでも大変なことですよね。

失敗したら恥ずかしい、周りからバカにされるなど、どうしても他人の目を気にしてしまいます。

そのため、「本当は自分はこうしたいのだけど。」と思うことが、なかなかやれずに終わっていることが多いのではないでしょうか?

 

パソコンなどの新しい機械のことを中心に述べてきましたが、実は、みなさんの普段の生活の中でも使える考えではないでしょうか?

つまり、あなたが将来やりたいと思っていることで、まだ何も始めていないことがあれば、まず最初の1歩として、今すぐにでも自分で何かできることはできることは、たくさん隠れているのではないでしょうか?

 

私が今年になって、初めてやったことの1つに、コーチングを学ぶためにコーチングスクールに通い始めたというのがあります。

そもそもコーチングを学びたいと思ったきっかけは、仕事での過労が原因で体調を壊してしまい、倒れてしまったことです。

そのようなことがあったため、仕事中心の生活から離れ、家族と過ごす時間も増やし、何よりも健康で快適な生活ができるようにしたいという思いが出てきたことです。

それを実現する方法は何かないかと探しているうちに、本やユーチューブでコーチングに出会うことができたのです。

私は読書が好きなので、体調を壊す以前も、普段からそれなりに本は読んでいたのですが、コーチングというものは全く知りませんでした。

つまり、コーチングというものが、私の目の前からは隠れていたということなのです。

そんな私が、体調を壊したことをきっかけに、隠れていたコーチングというものを見つけ出し、今では未知の世界であったコーチングの世界に足を踏み込み、コーチングスクールでコーチングを学んでいるのです。

 

これまでとは違う新しい世界を創り出していくためには、ゼロから1を生み出すことです。

そのための第一歩は、まず自分の頭で考えることです。

そのために、これまで行ったことのないお店を覗いてみたり、いつもの通学路とは違う道を通ってみたり、今までやってきたことと少し違う環境に行ってみてはいかがでしょうか。

そうすれば、気分も一新され、新鮮な気持で、あらためて周りの世界を見ることできるようになり、何か新たな一歩を踏み出すことができるようになります。